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ねこやなぎさんへ
友人が成人男性のASです。
彼の家族が老齢なので、友人達で支援しています。
ASの方は感覚過敏がある人も多いと学びました。
友人は味覚過敏があり、魚介類が一切食べられず、汁物のダシに鰹や昆布が使われているだけでも、ダメで野菜も苦手です。
幼少期から「母親は、苦手な食材を皿から取り下げ、好物だけを食べさせてくれた」らしく「中学校の頃にカッケと診断された」・・・という話を聞いた時は「なんて怠慢な母親だろう」と思いましたが、彼の偏食と味覚過敏ゆえの対応だったのだと、今は彼のお母さんの心情も理解できます。
彼は、お酒好きで、甘いものばかり食べていたので、肝臓を悪くして糖尿病も併発して入院しました。
入院中も、毎日「食事の文句」が続き、その都度、栄養管理士さんが工夫して野菜をスープにしてくれたり、鶏肉のハンバーグにしてくれたり、特別メニューで苦労してくれました。
しかし、問題は退院後。
私は、栄養管理士さんに「彼は数字に反応し、数字に律儀なので、メニューを数字に換算して目安を作って下さい」とお願いしました。
細かいカロリー計算などは実践的でないので「アイスクリームやシャーベットは一日3個まで。ケーキは2個・・・」など、彼に関わる好物の摂取限定。
「野菜サラダか野菜のおひたしは・・・」など、苦手なメニューの健康への効能と必要皿数。
彼は独身なので、食堂や量販店でのパックで食事をまかなってます。
その中で、食わず嫌いのものにチャレンジしてもらい「意外にイケル」と食べられるようになったものもありました。
彼の場合、数字にこだわりがあり、食事の変化が肝臓や糖尿病の数値に反映したという、数字での納得が得られた事で、偏食改善とまでは至りませんが、好物の制限や、食べられる物の種類拡大になっています。
病気や体調悪化などの理由がないと、食生活の改善に至らないのは誰しもあることだと思いますので、ご主人の場合、現状ではきっかけがつかみにくいかと思いますが、
要は、もしご主人に味覚過敏など偏食の原因があるのであれば、妻であるねこやなぎさんがそれほど責任感を感じなくて良いと思うのです。
とりあえず食べられるものを食べ、足りない栄養素はサプリメントなどで補うようにしたりして、どちらかというと偏食の原因を掴まれると、偏食対応の入り口が見つかるのではないでしょうか。
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