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多くの患者さん達が、よりよい医療を求めて、ドクターショッピングを続けている。
我々精神科(心療内科)領域は、それが最も顕著に見られる所である。
それは極言するならば、「まともなところが無い」からであろう。
医療雑誌などを読んでいると、これは全国的な問題のようである。学会誌に載る論文など、クソのようなレベルなのだ。
「薬漬け医療」が問題視されるのは、他科も同じだろうが、精神医療のひどさは世界でもトップクラスと思われる。抗精神病薬の単剤投与が、台湾90%、香港85%、中国80%、韓国65%に比べ、日本では20%に過ぎない。一方、3剤以上の多剤処方に於いては、台湾1%、香港0%、中国1%、韓国20%に対し、日本は40%となっている。
良い医療の見分け方を列記してみよう。
1)まずは当然ながら、医師による説明(病名、治療法、予後、処方薬........等)がきちんとされているかどうか。
2)症状だけを聞き、生活背景や生育歴などには立ち入らない.........つまりケースワークが無いところは、単なる「薬屋さん」であろう。
3)「人格障害」という診断名を平気でつける医者は、要するにご本人が「人格障害」である。診断がつかないからなんでもかんでも「人格障害」にして、抗精神病薬をドンドン出したりする。「ボーダー」とか「境界例」とかを簡単に使う医者は、結局なんにもわかっていないのだ。
4)うつ病なのにレボトミンを出す。同じくうつ病なのに抗精神病薬を出す。さらに、レボトミンにヒベルナ(ピレチア)まで追加する。全てペケ。
5)抗精神病薬は、単剤でMIN(有効最小量)、抗うつ剤は、単剤でMAX(最大有効量)が必要である。現状は全くその逆。抗精神病薬はやみくもに多量に使われ(セレネース10mg→20mg→30mg→40mg、リスパダール10mg→20mgとか.........)、抗うつ剤は少ししか使われない。(トレドミン50mgとか、ルボックス50mgとか、パキシル10mgとか、アモキサン75mgとか.........)。これもシロート同然の医者の仕業である。
6)ヒベルナ(ピレチア)を使う医者はペケ。
7)非定型薬をせっかく使っているのに、抗パーキンソン剤を使う医者は無知無能。
8)リーマスやデパケンを、血中濃度を見ながら、上手に処方する医者は相当マトモと考えてよい。
9)「アルコールうつ病」だと知らず、抗うつ剤を処方しながら、「晩酌は少しならよい」などと言う医者はペケ。
10)高齢者に抗パーキンソン剤を投与して、譫妄をおこしても、意味が分からない医者もいる。ステロイドや鎮痛剤や降圧剤、コレステロール降下剤.........などをチェックせず、ただやみくもに抗うつ剤を出し続けるのもシロート同然。
11)今どきバルネチールやエミレースを使う医者は論外。
12)ついでに内科でも、降圧剤やコレステロール降下剤を、片っ端から処方する医者には行かない方がよい。どちらも下げすぎると「うつ状態」となる。おまけにもう一つ。脳神経科でパナルジンを使っているところもやめておくべし。
13)処方がややこしい医者。例えば、(朝、昼、夕)の薬と眠前薬と、(朝、夕)の薬と朝だけの薬.........とかを、整理せずにゴチャマゼに処方する医者はペケ。こんなもの飲めるか?!
14)「アルコール依存症」を単なる「酔っ払い」のようにしか扱わない医者はペケ。
15)患者本人が、「入院を」と言えば入院、「退院を」と言えば退院にしてしまう医者には、主体性など微塵も無い。
16)今では珍しいが、入院希望者が 来ると、なるべく開放病棟で診ようとする医者はマル。
17)逆に「入院させてほしい」と自ら受診しても、「一応規則だから、はじめは保護室(あるいは閉鎖病棟)に入って下さい」などとぬかす医者はペケ。
18)同じく「入院させてほしい」というのに、アレコレ理屈をつけて入院を受けたがらない医者も多い。中には「昼休みだから、入院は明日にしなさい」とまで言うのも居る。
19)「退院したい」と言っても、「帰るところが無いからムリ」といつまでも退院させないケース。帰るところを作るのが、テメエの仕事じゃないのか?!
20)診察室だけでは「症状」の一部しか見えない。往診してその人の生活全体から学ぶ機会が必要である。ところが家族が相談に行くと、「連れて来ないと診れない」と、スマシた顔でのたまう医者たち。こんな医者のところには、連れて行ったとしてもまともには診てもらえないだろう。
21)まともな薬物療法もできずに、「難治例」だと決めつけ、電気ショック療法(ECT)をやりたがる病院、あちこちの大学病院や大精神病院に多く、又それを恥ずかし気も無く、論文にして発表したりする。いずれにしろ、大学病院こそが荒廃した精神医療の元凶である。「ウチはそんなことない!」と反発する根性があるのなら、ぜひ文句の一つでも頂きたい!!
22)「うつ病」と「強迫神経症」の区別がつかないのはペケ。
23)不登校による混乱を「統合失調症」にしてしまう医者は免許を取り消すべし!
(追記)
やっぱり、ゆっくり話しを聞いてもらえるところが一番!
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