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以前私は、とある発達障害の掲示板に「ADHD児の勉強法 」という題で投稿した事がありますので、それをここに転載します。
「ADHD児の勉強法 」
私が小学校の中〜高学年に通っていた学習塾の話です。
その塾は先生の自宅の一室を使っていて、先生はその家の奥さん一人です。
畳敷きの部屋に長い机が二つ置いてあるだけで、皆正座で勉強します。
その塾には授業というものがありません。
業者の作った問題プリントがあって、それを一日3枚のノルマでひたすら生徒にやらせるだけです。
配るプリントは個人個人の進捗の度合いにより全員違いますので、教え合ったりカンニングしたりは出来ません。
一通り解いたら先生の所(座ってるだけ)に持っていき、目の前で採点してもらいます。
採点が終わったら、また机にもどり、間違ったところをやり直します。(採点時にヒントだけ教えて貰える。)
何回も直して一枚が満点になったら次のプリントを渡され、それを3枚繰り返します。
時間制ではなくノルマ制なので、プリント3枚を仕上げるまで帰してもらえませんし、逆に早く出来た子は嬉しそうに帰っていきます。
こんな感じの、昔の寺子屋を彷彿させるような貧乏臭い塾なのですが、今にして思うとこれはADHDの子供にはとても向いている学習方式ではないかと。(本人は面白くないかもしれませんが)
授業をやった所で、ほとんどの場合他事を考えているか寝てるかだろうから、授業抜きで(学校で教えてる筈)問題を解く事だけをやらせるというのは、ADHDの「自分でやらない限り理解出来ない」という特徴に合っているのではないかと思います。
またノルマ制なので、帰る為には嫌がおうでも頑張らなければいけないので、学力は確実に身につきます。
実際、この塾は私の小学校時代の学力を支えてくれていたと言っても過言ではないです。
転載は以上です。
その塾に通っていた頃、他の人達はプリントを終わらせてどんどん帰っていき、最後に私一人だけになって、半泣きになりながら夜遅くまでプリントをやってた思い出があります。
つまり、注意欠陥障害の子供の勉強に一番必要なのは「強制力」であって、それには「与えられた課題を終わらせるまで帰れない」という学習方式の塾が効果的なのではないかというのが私の意見です。
それと、宿題を出す塾は避けたほうがいいと思います。多分やりませんから。
塾の時間内で全て終わらせるというのが基本です。
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