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アスペルガー症候群当事者で社会人の笛と申します。
状況別に簡単なフローチャートを作成してみるのはいかがでしょうか。
「そんなことまで報告しなくても」と言われるくらいでいいのではないか、と私は考えます。
たとえば「チェックをしに行く」から始まって、現場での作業、報告のタイミングなどを簡単なフローチャートにまとめます。
予想される様々な状況に応じて何種類かのフローチャートを用意するとより柔軟かとは思いますが、
今の状況をどのフローチャートに当てはめて行動すれば適切なのか判断に迷う場合もあると推察いたしますので、
最初は、業務内容毎にひとつずつシンプルなフローチャートを用意すれば良いと考えます。
フローチャートが書けたら、一緒に仕事をされている職場の方や上司の方に見てもらいましょう。
報告が特に苦手とお考えのようですので、報告のタイミングがわからなければ、フローチャート内に記入してもらうと良いでしょう。
チャートの各段階に、完了したことを記入出来るようなチェック・ボックスを作ると、
ご自分がフローのどこまでをすでに行なったのか目で確認出来ます。
(こうすれば、報告という選択肢が頭の中から消えてなくなることはありません。)
ごく簡単なものを作成出来たら持ち歩き、実際に使ってみて足りないところを補足したり、職場の方に相談して協力してもらうと良いでしょう。
完璧なチャートを作成することに固執しないよう注意が必要です。
目的はチャートを完成させることではなく、しなければならない事を視覚化し、実際に順を追って目で確認することで、頭の中が混乱するのを防ぐことです。
私の業務にはフローチャートはあまり必要ないのですが、毎朝会社に着くとチェック・シートを書いて行うべき事柄を確認し、完了する度に項目を消しています。
障害特性に係ることは、気合や根性・頑張り、などでは解決出来ないと私は考えます。
(逆に、気合や根性・頑張りで打開出来ることは障害ではない、というのが私の考えです。)
ご参考になればお試し下さい。
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