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▼マリアンヌさん:
管理人です。
書き込みを読んでいていくつかマリアンヌさんが勘違いされていると私が感じたことがあったので、まずそれについて説明します。
まず発達障害と呼ばれる概念ですが、日本の法律で制定されている物は知的障害がないIQ85以上(IQ70〜85の境界知能を含むケースがありますが)の高機能自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害(ADHD)学習障害(LD)とされています。注意欠陥のケースでは多動のないタイプ(ADD)も含まれます。
そして広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラム障害というのはほぼ同義ですが、この場合は小児自閉症など、知的障害が合併しているケースも含みます。
ただADHDやLDというのはPDDと合併しているケースが日本では多いためこの辺りの区分が不明確なことが多いのです。また、診断名のルールからADHDを合併しているケースでは自閉症を優先させることになっています。そのためADHDの要素が多いけど診断名は自閉症、というケースが存在します。
つまりこの定義から考えると
>トムクルーズが自分の学習障害を公表したことは有名な話ですが、それを聞いて、私は『彼はアスペルガー』だと思いこんでいましたが、違ったのですね。
>彼は学習障害ではあっても発達障害ではなかったのですね。
というのは
トムクルーズがアスペルガーではない→合っている
彼は学習障害ではあっても発達障害ではない→違っている
ということになります。
英語の場合、言語の特性から日本よりも多い確率で読み書きの学習障害の人がいます。以前読んだ本の中には英語を母語とする人の2割ほどが英語の読み書きに不自由している、という調査もあるそうです。
日本では学習障害単独で出るケースというのは比較的少ないとされていますが、この辺りは今まで調査や支援が少なかった、ということもあるのでまだ断言できない状況だと私は考えています。
診断の話はホームページ「秋桜の部屋」の中のエッセイにも書いているのでよかったら読んでみてください(http://www.a-yakata.net/cosmos/essay.php?eid=00018)。
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