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▼すずめりこさん:
管理人です。
ポトスさんが話題にされているサイトを早速夫と調べてみました。
ここの情報はすべての大学を網羅しているわけではないですし、調べてみると受け入れている大学数の方がずっと多いです。
レスをつける前に印象だけでなく、情報源を調べて検討することが大切です。
私が知っている限りの情報ですが、受験可否未定の学校の中には発達障害の学生支援を行っている学校もありましたし、このリストに掲載されていない大学の教官から発達障害の学生への対応について相談されたこともあります。
不可の学校を見ても知的障害の受験不可と重なっているため、対応にあたった担当者がどういう立場なのかでも違ってくるのではないでしょうか。
事務の広報担当で学生相談室などの支援に当たっている機関に問い合わせていない場合、無難に「受験可否未定」と答えている印象があります。学科試験で選考する場合は成績で決めますから、試験成績が分からないから答えようがない、という事情もあるのかな、とも思いました。
宇都宮大学の梅永先生と先日話をした際にも一流校であればあるほど発達障害の学生への対応に熱心だ、とのことでした。
>発達障害の人を受け入れられない理由の1つとしてアスペルガーは世間的には
>「犯罪者予備軍」
>って思われているからだと思います。本当は違うとは思いますけどね。
これについては一概には言えないようです。大学教官と話をしていると就職のことが一番大きいそうです。現在大学というのは就職実績などで選ばれる時代になってきています。
最近は就労後の対応なども大学の仕事になってきています。研究に加えてこのような実績が予算に反映されますから手間がかかる学生が敬遠される面もあるようです。
医療関係なと実習が必須の大学の場合、実習先でトラブルが起きると来年度からの実習先の確保にも影響が出るといった問題もありますから、本人の問題だけでは済まない事情もあります。
>本題なのですが障害を隠し通して大学生活を送ると後で大変な苦労をしてしまうと思います。また、本人の精神状態にもよくないと思います。
>そして受験不可の大学に、
>「支援してください。」
>と頼んでも絶対支援してくれないと思います。寧ろ、仮にどんな人でも受け入れる大学だったとしても、
>「そんなに言うんだったら退学しろ!」
>って言われるかもしれません。
昨年名古屋で行われた日本発達障害ネットワーク(JDDNet)で大学時代をどう過ごすか、というワークショップを行いました。その際に一緒にワークショップを担当した堀美和子先生からは学生相談室などでは「発達障害学生」として支援が徐々に行われてきている、と報告がありました。
ポトスさんへ
まずはオープンキャンパスなどに行って希望している大学が息子さんの雰囲気に合っているか調べてみてから考えてみてもいいのではないでしょうか。
あと、息子さんはどんなことを勉強したいか、どんな仕事に就きたいか具体的に決まっていますか?私の印象だとそれがある程度決まっている方が入学後の生活もスムーズに行くことが多いです。
大学によっては教養学部から専門の学部に進学するところもあります。その場合入学後に専攻を選べるという利点がある半面、人気のある学科の場合は希望通りにならないことがあります。
私の姉は志望を絞り切れないこともあってこのような大学に進みましたが、入学後も試験の平均点をある程度稼がないといけなくてかなり苦労していました。
反対に私が通っていた大学は入学時に学科が決まっていました。しかし必修や選択必修以外は他学科の授業を受けられて単位として認められていましたし、他の大学に比べると転科にも柔軟に対応していました。
このような履修システムなどもかなり重要になってくるので、サイトの情報だけでなく実際に足を運んだり卒業生からの情報を集めた方が確実だと私は思います。
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