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▼龍心さん:
管理人の秋桜です。言語聴覚士として病院や行政機関で発達障害の子どもたちの支援をしてきました。子どもの頃は自閉症やアスペルガーの特性が強かったのですが、療育などの支援を受けて育ち、今は日常生活や仕事は問題なく暮らせています。
このスレッドは管理人以外書き込みを禁止しました。何かありましたら管理人宛てにメールをください。
>アスペルガー症候群と分娩の方法と影響に関して調査しています。
>アスペルガー症候群の方をお持ち方、アスペルガー症候群である方にご質問致します。
>生まれてくる時の分娩方法はどうだったのでしょうか?
>
>自然分娩、帝王切開、吸引分娩などがありますが、どのような方法だったのか
>教えてください。よろしくお願い致します。
いくつか確認したい事項があります。
1.この調査の目的について
どのような目的(例えば個人的な趣味なのか、卒論などのためのものなのか、学会などで発表するためのものなのか)なのかがこの書き込みだけでは説明が不十分です。
卒論や学会などのためならまず管理人に相談してほしいです。そしてあなたの教官や上司に当たる人から詳しい経緯について連絡がほしい話です。
個人的な趣味だとしたら「一概には言えない」としか言いようがない話です。
最近流産、早産、死産の場合、染色体など胎児側の問題が大きいという話は産婦人科や小児科の中では言われています。
しかし昔と今ではお産を取り巻く事情がかなり異なりますし、医療技術の進歩で変化していることもたくさんあります。ハイリスク妊婦の出産、不妊治療も増えており昔だったら妊娠・出産をあきらめていた人も出産できる時代になっています。
出産一つ取ってもそんな単純に比較できるものではなくなってきています。
2.データの扱いについて
データは個人情報です。こちらで情報を集めた場合、情報の取り扱いをどうするつもりなのか、ということはとても大切なことです。
目的もはっきり告げぬまま個人情報を集めようとするのはマナー違反だと私は考えています。
3.データ収集の意味について
時代の流れで分娩方法についてはかなり変化が見られています。不特定多数の年代の人にデータ収集を呼び掛けても統計的に考えるとデータに偏りが生じるといった問題があると私は思います。
例えば帝王切開は訴訟などのリスクを考慮して昔より早い段階で帝王切開に踏み切ることが増えています。解析を加えるにしてもデータに偏りが出る可能性は高いと私は思います。
またこのような調査をする場合、データの妥当性や信頼性を得るため対照群のデータも必要となります(この場合は定型発達児のデータです)。
※NICU(新生児集中治療室)では現在500g前後で生まれても助かるケースが出てきています。これは原因に関わらず、昔だったら到底助けられなかった命です。生まれてからも保育器の中で集中的に管理された空間で一定期間育ちますから、何が影響しているかと言われても色々な要因が絡んできます。
現在NICU退院児のフォローアップなどの調査が行われていますから、そちらの研究が進んでこないと分からないことは多いです。
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