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2年前にアスペルガー症候群と診断された社会人の笛と申します。
私は医師ではありませんので、アンフェルさんの状況を拝読して診断をする事は出来ません。
ただ一当事者としての考え方を書かせて頂きます。もしご参考になる部分があれば幸いです。
▼アンフェルさん:
>自分の事をアスペルガーだと思っていました。自分のお母さんもアスペルガーだと
>思っていました。自分と関わった大人にアスペルガーみたいだと言われました。
>でも、幻聴や幻覚がある私は統合失調症と診断されました。
>精神科の先生にアスペルガーじゃないでしょうかと聞いたところ、
>自分で自分に病名を増やすことは無いから考えなくていいと言われました。
ごく身近に統合失調症に罹患している人がおりまして、薬物療法により幻聴や幻覚などの症状がなくなり、現在復職を目的としたデイケアに通っています。
その人から聞いた話なのですが、デイケアに通っている人で統合失調症と診断されているのだけれど、とても同じ病気とは思えない、という人がいるそうです。
話を聞いてみると私にはその人が自閉症的な特徴をいくつも持っているように思えました。
幻聴がするらしいのですが、統合失調症の症状としての幻聴というより、自閉症の聴覚過敏と理解する方が自然だと感じました。
この人が本当は統合失調症ではなく自閉症なのかどうかは別として、自閉症専門の医師でない場合、聴覚過敏を幻聴と誤診する可能性があり得るのではないかと私は考えました。
>アスペルガーと診断されたら、アスペルガーのせいに出来るから自分はそういって
>いるのでしょうか、ただ、人と違うことを周りの人にも認めてほしかった。
>私はなにか、ほかの人の持っているものを欠いて生まれてきた気がするのです。
>そのことを周りの人にも理解してもらいたかった。
>なにか、人と違っていてネットで調べて自分に一番あった状態を表す言葉、
>アスペルガーと診断されて、結構、辛いことなんだと判ってもらいたかった。
統合失調症も鬱もおそらくとても辛いものですよ?
アスペルガー症候群の方が辛い(何が辛いのか私にはわかりませんが)とも限らないかもしれません。
統合失調症や鬱のような精神疾患も自閉症も、理解を得にくいという点では同じかもしれませんし、同情してもらっても何の解決にもならないと私は考えています。
>テレビでアスペルガーの人が職場でダンボールの隠れ家を作ってその中でも
>仕事が出来るように職場の人が計ってくれた実例を見ました。
>だから、先生に、アスペルガーと診断されたら社会で認知してもらえるんじゃないでしょうかと聞いた。
それがどうしてテレビで紹介されたのかを考えてみますと、そのように理解のある職場や社会が非常に稀だからではないでしょうか。
>そしたら、先生は社会は甘いもんじゃないといった。そんなに甘くないよって
>結局、自分のことは自分でしか面倒を見れない。
>そのことを自分は解かっていなかった。
>今は、統合失調症として、薬を飲んでいます。
念のためお尋ねしたいのですが、服用されているのは向精神病薬だと推察しますが、幻聴・幻覚は軽減されていますか?
>でも、どこかでアスペルガーの仲間に入れてもらいたい気持ちがあります。
「アスペルガーの仲間」に入っても何も良いことはないかもしれません。これは一当事者の私にはわかりません。
しかし、発達障害を扱う専門医のもとで検査を受ける事は有用と考えます。
おそらくWAIS-Rという知能検査や子供の頃を知る第三者(親御さんが理想的)との面談、小学校の頃の成績表に書かれている生活態度等の教師の所見から、総合的に検査され、診断されるのが一般的なようです。
WAIS-Rを受けると良い事があります。
ご自分でも気づかないご自分の得意・不得意やその差、ばらつき等がおしえてもらえます。(これらの差が定型発達の人より大きいのが自閉症の特徴です。)
診断を受けることは「アスペルガーの仲間になる」というゴールではなく、これからの生活の質を向上させるためのスタートなのだと私は考えます。
発達障害の専門医でしたら、各々のばらつきから生活などへの具体的なアドバイスがもらえますし、困り事の相談も出来ます。
薬物療法で困り感が軽減されると判断されれば、薬も処方されます。
今とてもお困りで、具体的な助けが必要なのでしたら、あくまでも自分の経験からですが、診断をお受けになることを私はおすすめします。
診断を受けたことにより甘えが出て免罪符になるのでは?と懸念するほど、世の中は甘くないから大丈夫です。
ご参考になれば、と思います。
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