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▼小雪さん：
アスペルガーと診断された小学生の男の子の母です。
現在やっと落ちついてきましたところですけれど、うちの子には「他害」があって、相手に手を出す子でした。
うちの子の場合は、衝動的にカッとなるのを抑えられない子で、
プライドが傷ついたり、行動を阻害されるとケンカになって困ってたのです。
パニックからの他害が多いのですが、
普段はとても気持ちのやさしい子ですので、
落ちついてきた現在は、他害の報告を学校から受けてません。
>現在１６歳の息子のことなのですが、とにかく攻撃的です。
>息子は人を、味方か敵かとして人を見ているようです。
ただ、こうした子供の「他害」とちがって、
ある程度、成長された当事者の方の攻撃性は、
私も自分のサイトを持ってまして、いろいろな成人当事者と知り合うことがあったので、知っています。
それで、あの…。
お気を悪くされたのならごめんなさい。
お子さんを育てるときに、抑えつけるような育児や、
やることを否定しつづける育児…であったかもしれないということはなかったでしょうか？
自閉症の子は、生まれながらに 暗黙のルールや微妙なニュアンスを自然におぼえることが少なく、
つねに不安にさらされています。
たとえば、迷路の中でちょっとでも道をまちがえるとブザーが鳴ってしまうような
そんなストレスの中で生活しています。
子供がなにか間違ったことをしたとき、その行動だけを叱られるだけだと、
自分にどんどん自信がなくなってしまいます。
人間「肯定感」を、得られないと、
肯定感を得るために、いろんなことを考えるようです。
通常は、褒められようと努力するのは、健康なことなのですが
…これは、健常児でもあるかと思うんですけど、
肯定感を得ようと、嘘をついてみたり、相手を傷つけることで注目をあびようとしてみたり、
とくに自閉の子は、そうおちいりやすいというか。
そうした間違ったコミニケーションを覚えたまま、成長される自閉症当事者もかなりいらっしゃると思うんです。
すること、やることを、すべて間違ってると叱られ、（親的には、全てではないのですが、それでも自閉症の子には必然と多くなるし、自閉症の子も実際よりは多く感じてしまうようです）
でも自分で正しい方法を選択することが難しい。
そうしたまま成長して、肯定感を得るために、
自分を守ろうとすることしか考えられない。
叱られれば、自分を改善しようとする前に、
相手が悪いからだと 考える。
相手が悪いとすることで、自分の気持ちを守ろうとする。
自殺…と考えるのも、自分が悪いから…というより、
相手が悪いから、自分はこうするしかない という極論になってることも考えられます。
すべて、自分の心を守るため。
だからといって、それがゆるされる行動なわけではないです。
うちの子の場合、
一度、下級生の子がちょっと避けた態度をとったというだけで、
相手に殴りかかっていったことがありました。
先生たちに、叱られても、
自分は、ずっと殴るのを我慢していたから、いいんだ。
と、言い出したのには…それを学校側から聞いたときは、
さすがに私も、息子をがっちり叱りました。
いつもの、パニックからどうしょうもなくて の他害でしたら、
気持ちを汲んであげたあと、それでも人を傷つけることは悪いことだと諭すのですが、
このときばかりは、パニックからではなく、
相手が避けるのが面白くないから、
しかも、ずっと殴るのを我慢していたから、
その我慢していた心のご褒美ぐらいに、
相手を傷つけることを考えていたすがたに、
親として、とても情けなくなりました。
このときは、「人間として」を、息子に諭しながら、
親としてそれがどんなにかなしいか、
１１才の子相手に真剣に伝え、叱った覚えがあります。
それ以降、他害がなくなった、なるべく我慢するようになった 気がします。
うちは、まだまだ思春期の入り口ですので、
これは序の口なのかもしれません。
これから、思春期に入って、精神的にももっと不安定になっていくと思います。
そのときに、親として全力でぶつかっていかなきゃ。
と、自分では思ってます。
からだも大きくなって、体力ではかなわなくなるかもしれません。
だけれど、私は自分がどんなに老いたとしても、親は親であると思ってます。
小雪さんのお子さんは、今が大事なときかもしれません。
今、親が子供とどう向き合うかで、その子の大事な心を取り戻せるかもしれません。
傷つきやすく、自分が傷つくのはいやだけれど相手を傷つけてしまうことが多い自閉症当事者たち。
（本来なら、自分が傷つくのつらさを相手にもさせたくないと考えますよね？）
自分の心を守るために、自分が傷つくのを守るために、相手を傷つけるのはかまわないと、そっちに傾いてしまいやすい脆い心の当事者たち。
そんな当事者たちを、何人か知ってますが、
それは、けっして、「障害からくるのだからかわいそう」としてはいけないものだと思います。
とりかえしのつかないことにならないうちに、今、できるかぎりのことを考えてみませんか？
若輩者からの意見で、お気を悪くされたかと思いますが、
なにかの参考になればと思います。
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- 08/2/4(月) 23:52 -
