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▼kameさん:
はじめまして。
非定型自閉症と診断された小1の息子を持つ母親です。
フリージアさんがご紹介されている本は読んでいないのですが、私自身の経験で、”音の記憶を手がかりに”覚えた漢字が1つあります。
高校受験を控えた中3の時でした。学校の帰り道に友人が私に「あいさつは”むやくた”。あいさつは”むやくた”。」と言うのです。
「何それ?」と聞くと、「『挨拶』って漢字は手へんに”ム・矢・く・タ”って書くんだよ。」と教えてくれました。
それから2人で「挨拶は”ム矢くタ”。挨拶は”ム矢くタ”。」と唱えながら帰りました。
”むやくた”という言葉に意味がある訳ではないし、単に覚えやすい言葉だったからでしょうけれど、その友人と一緒に楽しく帰った思い出とともに、私は『挨拶』という漢字が覚えられたのでした。
本も、ただ渡すよりも、一緒に読んだり、唱えたり、あるいは紙に書いて目に付くところに貼ったり、家族で一緒に覚えようとしてあげたほうが効果があるように思います。
息子の話になりますが、息子は言葉に遅れ(障害)があり、受動・能動の区別がつかず「あげる・もらう」「行く・来る」などを反対にしゃべり、算数の単純計算はできるけれど文章題が苦手など、学習面で若干不安を抱えています。
その反面、文字にはとても興味があり、アルファベットも漢字も楽に覚えることができるようですし、字も丁寧に書きます。
コミュニケーションが取りにくい、運動機能に不器用さがあるなど、自閉症の特徴を持ち合わせる中で、この”字が丁寧””漢字が得意”なことで、クラスのみんなの前で先生に褒めてもらえ、それが今、本人の大きな自信に繋がっています。
幼稚園時代に比べると生き生きとしてきて、積極的に集団に参加するようになりました。
医療機関からは「将来的に学校で苦戦することが多くなるかもしれない。その時には、すべてを定着させようと思わずに、できることを選び、また得意なことを伸ばすことが大切。」と指導は受けていますが、でも親として、まだやれることがあるうちは、一緒に頑張りたいと思います。
息子の場合、その一つが「読み聞かせ」や「読書」です。
言葉の発達のためにたくさん本を読ませたいと思っても、なかなか読もうとしません。
ですが、電車も大好きなので、電車が題材の絵本程度ならば自分から手にして読むこともありますし、ちょっと字が多くて長い本でも比較的集中して聞くこともできます。
漢字も、最初に興味をもったのは駅名や「普通」「回送」「快速」など、『電車』にまつわる漢字でした。
kameさんのお子さんは「お料理が好き」ということですから、初めは『料理』にまつわる漢字から覚えるのがいいかもしれません。
ものを覚える時には、好きな事や楽しいと思う事と関連付けるのが一番だと思うのです。
例えば、ビートルズが好きで、英語の歌詞を覚えたり、訳したことが英語の勉強に役立ったとか、聞きますよね。
一緒に『レシピノート』を作るのもおもしろいと思いますし、毎日やるテレビの料理番組を録画して、ノートに書き取るというのもやりがいがありそうです。
参考にならなかったら、すみません。
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