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▼ムスカリさん:
睡眠障害については、心療内科等でお薬を処方していただいては?と、思うのですが…。
お困りなのは、アスペルガーとしてのお子さんへの対応に困ってらっしゃるのではないですか?
我が家より大きなお子さんなので、我が家の経験がどのくらい参考になるのか自信はないのですけれど、
私は、アスペルガー育児の基本は普通の子育てだと思ってます。
ただ、本人に伝えるときにより細かく伝えなければならないとか
本人はこちらが思ったより、わかってないことが多いんだということを、親が理解してあげるとか。
そうした積み重ねではないかと。
>パソコンのグラフィックデザイナーの関係もいいのかなと思いますが・・・それを親が示すのは、本人の意思とは関係なく、職業も決め付けることになるのか、と。
私が、グラフィックデザイナーのお話しをしたのは、参考例なんですね。
グラフィックデザイナーを目指しなさいということじゃなくって、
絵が描けるって、それを基盤にして、こういう選択肢もありますよ、ってことですから。
私が、高校生の自分へ、あの頃へ戻ってアドバイスをするのなら、
「絵が描けることを基盤にして、そういった分野でやれることを増やして行くのも楽しいよ。」
と、教えてるかもしれません。
絵が描けること。は、あくまで基礎。
そっから、枝葉をのばしていろいろ可能性が出てくるんですね。
でも、高校時代の私は、絵=絵を描く仕事! しか頭になくって、
印刷屋がこんなに楽しいなら、グラフィックの方面でももうちょっと勉強しとくんだった、と思いました。
その道の分野を勉強するんでも、「絵を描く仕事につきたい」より、親を説得しやすかったかもしれませんしね。
>そういう仕事に就くにも、高校へ行けないことには・・・就職も難しいと思うのです。
>親の支援をどの程度にすればいいのか。
我が家も、まだ、息子が授業をまともに受けてくれない状態ですし、
板書もやりたがらない状態ですので、これから先、中学無事卒業して高校まで行けるのか?
と、考えると悩みどころなのですけれど。
>とにかく病院へ行って、睡眠導入剤を使わないと、眠れないから高校に行けなくて、困るんだよ、あなたはアスペルガーという軽度発達障害なのよ、と告げるのが、親からでは押し付けではないか・・・と思うのです。
本人が困ってるのならば、それを理由に病院へ誘うのはいかがでしょう。
アスペルガーだから、病院へより、
眠れないことが本人もつらいと思ってるのならそれを全面で。
我が家は低学年での診断だったこともありましたけれど、毎日パニック起こしてケンカばかりするので、本人も、「自分にはなにかある」と、つらかったのだと思います。
そういう意味では素直に病院についてきてくれました。
>中学の頃よりは、息子と穏やかに話すことはできますが、話が高校のことになると、黙ってしまうのです。
>「どうするの?」と聞くと、「分らない」か、「別にこのままでいい」と言います。
>自分自身のことや将来のことをどう考えているのかが、わからないので、どこまで手を出していいのか・・・
もし、自分が高校受験前にもどったとしても、
自分でも自分がつらい理由がわからないでいるときに、進学のことで、責められたら、
「このままでいい」としか考えつかないかもしれませんね。
アスペルガーじゃなくても、責められたらつらいかも?
そのうえで、アスペルガーであると、先の見通しが考えつかないことと、ADDなら、いやなことを先送りしたいということもあるかもしれません。
「どうするの?」と、問われても、自分で決められないんですね。
判断がつかない脳というか。
自分でも
「いやなことはしたくない」「どうするといわれても、先のことはわからない」「このままじゃいけないのはわかってるけど、頭の中がぐちゃぐちゃで整理できない」
なのかも?
>親には、なかなか自分の気持ちを言えない時期だとは思います。
親に…だけじゃなくて、自分でも自分の気持ちがわからないのかも?
えっと…。
うちの場合、あんまりパニックがひどくって。
毎日「パニック起こさないで!」って言ってたころはどうにもならなかったんですね。
それで、私が腹くくって、
「パニック起こしてもいいよ。母さん飛んでいってやるから。安心しなさい。だから元気で学校行っておいで」
と、送り出すようになってから、パニックが減ったんです。
「学校どうするの?」「こんなんじゃいけないでしょ」
と、責められると、本人もまだ混乱しているので、
(だからといって、そのままにしておきなさい って意味じゃないです)
一度、「混乱してるんだね?」「自分でもわからないのね?」
って、本人の気持ちを認めて受けとめてあげるところからはじめてみませんか?
そのうえで、問題を整理してあげてはどうでしょう?
高校へ行くことのメリットを説明した上で、
高校へ行かないことでも、他に道はあるという説明。(大学検定なるものがありますよね?ただし、学校行く以上に本人の努力が必要だと思います。その説明もしっかりされると良いと思います)
私がパートで勤めている会社は、誰でも彼でも雇うところがあって、高校中退の子も数人いるんですよね。こういった会社は場末ではありますが、一応そういう道もあります。
こうして、高校へ行く事のメリットや、行かなくても他へどういう道があるかのメリットを示してあげて、
その一方で、今度は行かないことのデメリットも示して教えてあげてみる。
そうして、本人の希望を聞いてみてはいかがかしら?
本人がその上で「高校行きたくない」「自分には向かない」と言うのならば、
それで、本人に、腹くくらせる。
自分で決めたのだから、その後、就職に困っても、好きな道へすすめなくても、
自分の責任なんだよ、と、
本人にしっかりと責任の所在をたしかめた上で、決定させては?
結果が茨の道でも、本人の責任だと思うのです。
おっしゃるように、レールをひいてやることが親の仕事ではなくて、
人生の先輩として、
世の中にはいろんな選択肢があって、どの道にだって、メリットもデメリットもあるってこと。
それを示して本人に選ばせるのが、親の仕事かな?って、
若輩者からの意見はご不快かもしれませんが、いかがでしょう?
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