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▼クロムさん:
クロムさんは、自分は健康志向であるとみなさんには一度でもお話されているんですか?
たぶん・・・だから突っ込まれるんでないか、と。
「お昼は適当に済ましてるんだ、夕飯はちゃんと食べてるよ」といえば、気にされなくなると思いますよ。
ところで、対人的なことは抜きにして。
私は個人的に太りやすい体質であることから、よく栄養学を勉強していました。
(といっても専門的にではありませんが)
その観点から行くと、クロムさんの方法は「健康的」では ないかも。
言ってしまえば、「木を見て森を見ず」のような感じでしょうか。
たとえば、同じ糖質でもその性質は 食材によってものすごく違います。
極端な話、砂糖はすぐに分解されてブドウ糖として栄養になりますが、あまりにも分解・吸収スピードが早いので長持ちしません。
それに比べて、ごはんは同じ糖質ですが、分解されるのに時間がかかるため、ゆっくりしたスピードで体に長い時間 安定してブドウ糖を供給できます。
つまり、砂糖は急激に血糖値をあげ、いらない分はすぐに肝臓で処理されるが、ご飯などの糖質は、血糖値をあまりあげず、すい臓のインシュリン分泌を増やさずに 長時間燃料として使える こういう違いがあるんです。
またビタミン、ミネラルなどに関してもそうです。
サプリメント飲んでるからとか、総合ビタミン剤もファイバー飲料も飲んでいるからと野菜は少なくてもいい と考える方もおられます。(私の主人がこのタイプです)
しかし、人間の体は、単一摂取ではビタミンなども吸収したりうまく活用できない作りになっています。
あるビタミンとまた別のビタミンやミネラルを同時に取ると、両方の吸収を阻害しあう場合もあります。
また、ビタミンAやDなどの場合は、脂溶性と言って油に溶けて吸収されるものもあり、水で摂取しただけでは 充分吸収できずに対外へ排出されてしまいます。
こういう複雑なメカニズムがあるからこそ、食品からの栄養摂取が望ましいわけです。
こうしたメカニズムは、いまだ科学でも解明されていないところがあります。
そのため 多種多様な食品をまんべんなくとることで、さまざまな未知の栄養素も私たちは取り入れられるから 健康でいられる面があります。
栄養補助食品などは、たしかに体に良いように作られてはいますが、企業側はあくまで通常の食事(ごはんなど)をとっていることを前提として、それを補う目的でこれらの食品を作っています。
つまり、栄養補助食品などだけで体に必要な栄養素をすべてとれることを前提とはしていないわけです。
もうひとつ。
単一食品をとり続けることがあまりよくないと言われている原因は、微量に含まれる食品添加物などのこともあります。
それ自体、健康に害がないとはいっても、通常とは違った多量であったり、長年継続的に摂取され続けた場合のことは あまりデータとして考慮されてないと思います。
それが長年に渡り摂取され続けた場合 長期的にどういうふうに体に変化をもたらせるかは、明確にはわからないということです。
これを考えても、同一食品ばかりに頼らず 多種の食品をまんべんなくとるほうが危険が減ることがわかります。
食品のなかには、これらの添加物などを分解促進する成分などもあったりもするからです。
と長くなりました。
一度栄養について、本を良く読まれてみるといいです。
奥深いですよ。
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