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nobody knowsと申します。
通級指導学級の担当者です。
最近のテレビを観ていて、危険だなと思うことがあります。
小学生レベルの問題を大人が答えて、一喜一憂をする
IQが数字で出ていて、それを答えられるかどうかを試す
という番組が散見されます。
実は、個人的にはできるだけ観ないようにしているのですが、これが大人の方々に受けているようなので、この危険性を指摘しておいてもいいのではないかと思ったのです。
危険性1
このような問題ができない人たちがバカにされているということ
というのは、回答者(お笑いの人とかいろいろ)は実はしっかりと社会生活をされているのに、回答できなかったことに「笑い」が入ってしまう…。むしろ、それでも「生きている」ことで許容できればいいのに…と思ってしまう。
小学校レベルの「常識」が生きたり生きなかったりする面白さを感じるのならいいのだけど、「できない」ことを「笑い」の世界に持ち込んでしまうことが結局、人間の評価の一元化につながらないかと個人的に憂慮しているわけで。
危険性2
IQが単純化されてしまう。
「これができれはIQ120」
のように、IQが安売りされてしまう。
単に遊び程度なからいいかもしれないけど、IQ等のことをよく知らないと、知能が安売りされてしまう。
この問題ができると、「私は120…(^_^)v」みたいなる。
本当に遊びで喜んでいるレベルならいいのですが…。
※同時にIQの本当の意味が知られないままでいいのかなと思うのです。ちょっとだけいいのは、IQということば自体が知られることにより、説明しやすくなったことぐらい
「頭がいい」「頭が悪い」ということがテレビ番組で、どんどん単純化されてしまう…そのことによってLD(学習障害)のお子さんたちの評価が単純化されてしまうことを実は危惧しているのです。
もっともテレビの全ては否定しておりませんが…。
とりあえず、受けるとその手の番組が増えるという「視聴率優先傾向」が「怖い」と思っているnobody knowsでした。
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