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おさむさん、はじめまして。
六華(りっか)と申します。
校正の経験と、翻訳業界について少し知識があります。
まず、どちらも障害の有無に関わらず、食べていくこと自体が難しい職種だということを頭に置いてください。
ニーズそのものが少ないからです。
翻訳については、フリーランスの翻訳家を管理する組織があります。
トライアル試験で語学力が認められたら、自分の得意分野を登録し、依頼を受けるという仕組みです。
ニーズの大半は実用書です。
なので、食べていくには語学力プラス専門知識(法律、金融、医学、福祉などの専門用語を外国語で理解できる能力)が必要です。
両者を備えたエキスパートが少ないので、一部の方に仕事が集中し、他の方は依頼が来ないというのが実情のようです。
特に欧米圏のメジャー言語の場合は、語学力のある方自体多いので、仕事の奪い合いです。
翻訳だけでなく、通訳もできた方がいいでしょうね。
次に校正について。
校正には内容校正(文法や書かれている内容、デザインなど全体をチェックする)と単純校正(元原稿とできあがったものを比較し、間違いを探す)があります。
ニーズの大半は内容校正で、国語力が必要です。
雑誌や企業の広報誌、学校案内など、あらゆる印刷物が対象となりますが、出版社や広告代理店の編集者が兼任するもので、校正者への依頼はありません。
単純校正でニーズがあるのは、東京と大阪のみ。
大手の印刷会社に常勤の校正者がいます。
こちらは正確性やスピード、最低限の国語力が求められます。
また、深夜の作業も頻繁にあり、体力勝負の業界です。
その他に校正で仕事があるのは、翻訳の場合と同じく、特殊な分野の専門知識を備えた方です。
たとえば、教職の経験者なら学習教材の校正、日本史に精通した方なら歴史関連書籍の校正といった具合。
知人に仏教書の校正をやっている方がいますが、漢字の旧字体から古語、日本史の知識まで詳しいです。
業界の実情はこんな感じですので、質問がありましたら、聞いてくださいね。
わかる範囲でお答えします
その際は、現時点でおさむさんが持っているスキル(語学力、どのような業界に詳しいかといったこと)もお知らせください。
なお、通信教育の宣伝で「校正記号の知識を身につければ在宅ワーカーになれる」といった広告がありますが、学費だけ取られて終わるので、引っかからないでください。
仕事に結びつくことは、まずありません。
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