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僕は煙草を吸いません。
それというのも、幼いころ非常に怖い体験をしているからなのです。
僕の父は、生粋の『ヘビースモーカー』でした…
小学生のころの日曜日か夏休みの、ある昼のこと、父は激しい喉や鼻からの出血にみまわれました。洗面器やタオルが見る間に真っ赤に変わっていく光景は凄惨なものでした。いつもはひどく僕のことを叱っていた父も、このときは、さすがにげんなりしてしまっていました。
その時以来、父は『アスコルビン酸』つまり『ビタミンC』の粉末を朝晩飲むようになりました…煙草の吸いすぎで、ビタミンCが著しく欠乏してしまったのが、出血症状の原因と思ったからのようでした。
でもこの出血傾向は、遺伝的なものたったかもしれません。
僕も最近、レントゲンで肺にガンや結核の所見が見あたらないにもかかわらず、痰に血が混ざって出てくることがあります。
それから、幼いころから、上の歯の裏の粘膜が腫れあがって痛むことがあります。20代後半頃からは、関節痛もしばしばひどく、時々動くのが億劫になります
これらはビタミンCを摂取すると、症状が和らぎます。が、摂取量が落ちるとまた症状が悪化してしまいます。どうも父から『壊血病になりやすい遺伝的な形質』を受け継いでしまったようです。
ドナ・ウィリアムズさんも、やはり似たような『出血傾向+関節痛』の症状に、幼少期から悩まされていたようです。
ひょっとすると、『自閉症圏障がい』の中には…『ビタミンCの体内での消耗が健常者よりも早い遺伝形質』ということが引き金になっているというサブ・グループが存在しているのかもしれません。
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