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ジンさん、私は最近開眼しました。
それは、アスペルガーは今の日本では生きにくい。でも、海外ではそうでもないかもしれないと。
私は微力ながら世の中の役に立ちたいと思い、ほんの小額ですが毎月ユニセフに寄付をしています。それでユニセフから会報が送られてくるのです。それにざっと目を通すと、まだまだ世界中には貧困や無知に悩む国がたくさんあることに気づきます。日本では過去のことになった病気が現在進行形の国もたくさんあります。
そこで働く日本人も数は少ないでしょうが、います。
そこでは入試で点を取れるような知識はあまり役に立たないでしょう。携帯電話も通じないし、パソコンもテレビやラジオさえも、ましてや冷蔵庫も電子レンジもないし、コンビにもないし、それ以前に水道も井戸さえもないのです。家族の使う水を汲むために、毎日井戸のあるところまで12キロも歩いて通うので学校に行けない女の子がいます。そんな過酷な状況の中でも、今日も産声は上がります。
そういう場所でなら、どんな人手も歓迎されるはずです。井戸を掘り、ポンプを設置するために働く世界中から来た人がいると思います。
極端な話になってしまいました。が、そういう生き方も出来るということですよ。
私もかなり前から、自分が生まれてきた意味を考えてきました。何の役にも立たないなあと、ただのゴクつぶしのように思う日もあります。
将来もしかしたらアスペルガーの私の子供も、世の中に出られないかしれない。社会人として通用しないかもしれないとマイナスに考える日もあります。このまま引きこもりになってしまうのでは、と心配になる日もあります。
でも、そういう事態になったときには、どこかで少しでも必要としてくれる場所があれば、そこでお手伝いをしてもいいんだと思えるようになっています。
日本で、中流で、普通で、と考えるから苦しいのではないでしょうか。
そこそこの偏差値の学校を卒業し、まあまあの会社のサラリーマンやOLになり、適齢期に結婚して子どもは二人、まあまあの車に乗り、マイホームを持ち・・・みたいに考えるからそれができないとあせるのではないでしょうか。みんなと同じでなくていいのに。自分の人生なんだから、好きに生きたらいいのに。
少しでも楽になれますように。
迷惑なんて、かけたりかけられたりしていいんですよ。
地獄は現実にありますよ、無知や貧困の中にね。
あなたの人生には光がたくさん差していますよ。
生きる意味はいくらでもありますよ。
こんなオバサンのたわごとを、読んでくれてありがとう。
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