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通りすがりのAさん
悩める3児の母さん
はじめまして!
保育の仕事をしています。
家では4人の子どもの母をやっています。
よろしくお願いします。
Aさんの文章はとても心が伝わってきました。
知的レベルの高さゆえに見えにくい障碍・・。
寂しいという感情がよく理解できなかったというAさんが育ってきた中でご自分が感じてこられたことを教えていただけて、とても参考になりました。ありがとうございました。
私たちが子どものためによかれと思ってかけている励ましの言葉や指導とよばれる働きかけが、子ども自身にとっては自分の存在を否定されているように感じてしまう・・・。相互の歯車がかみ合っていないだけで、どちらも間違っていないのだと思わされました。
「私の存在を否定しないで・・」そんな心の叫びが伝わってきました。
悩める3児の母さん。
高い所から物を落とすという行為など・・危険が伴うことはやめてもらう必要がありますから大変です。
ただ、こちらが「〜をさせよう」「〜をやめさせよう」という思いを敏感に感じ取って、その大人の側の思いに反発を感じて「いやだー」という気持ちになってしまいます。(これは発達障碍の有無に関係なく、どの親子の関係でもそうですね。)
私は自分の子育てで子どもから猛反発をくらい、自分の生き方の方向転換を迫られました。親が育てるのではなく、親は子どもが育っていくことを支える存在だということの本当の意味を、失敗しながら探している真っ最中です。
私が園で出会ったお子さんの場合ですが参考までに・・。
「おれは悪い子になってやる」
「おまえなんか嫌いだ」「あっちにいけー」
と彼の経験の中で思いつくだけの悪口雑言をぶちまけ、つばを吐き、本気でなぐりかかってくる彼には
どんな言葉も入っていきませんでした。
発する言葉と、本当の心にあることが実は一致していない・・といことがアスペかもしれないなぁと思われるお子さんの特徴なのかなと私は経験から学びました。
まだまだ、判断力や理解力も未熟ですから、できるだけひとつひとつの言葉じりに大きくリアクションせず、聞き流すといいようです。
「ふーん、そっかぁ〜」「嫌われちゃったか〜残念。」
「君を一人にできないから、あっちにはいかないよー」
など、事実的に必要なことだけを冷静に話しかけてると意外にすんなりこちらの言葉を受け止める場面がありました。
ここで
「そんなことをいってはいけません」と叱ったり
「嫌いでもいいよ、そんなこと言ってたらみんなから嫌われるようになるんだよ」と説教したり、「じゃぁあっちにいくからね。どうなってもしらないよ。」とおどしたくなってしまいますが、この私達大人からのリアクションが子どもの存在を否定することだということに気づかされました。
日頃の生活の中で、子どもがなにを感じているんだろう?ということに心の耳を傾けようという姿勢を具体的に表すことが必要です。「君が好き」「君といるとうれしい」をしっかり伝えてあげながら、うれしいと感じる時間を共有することで、信頼関係がうまれ、パニックの時にこの人と一緒にいればだいじょうぶ・・。という思いでクールダウンできるようになっていくようです。
>今まで、彼のマイペースな性格は個性だと思っていました。
>おぼっこく純真な心を持つ彼には、誉めて誉めて愛して愛して、育てていました。言葉が増え始めてからの、問題行動になぜなんだろうって、私に何か悪いところがあったからじゃないかって、自分を責めたり、あの医師が言った一言が気になり、遺伝もあるから私もなのか・・・と。
ご自分をせめないでくださいね。
お母さんの素直な気落ちを、冷静に、落ち着いて伝える努力を重ねてみてください。
バトルではなく、相談するような感じをめざして・・・。
損得や勝ち負けではなく、子どもは成長していく力を持っているということに信頼して、何度も何度もくりかえし、伝えようとしている親の姿をみて、きっと何かを学んでくれると思います。
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