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外傷後ストレス障害に関する説明
(和訳『DSM-IV 精神疾患の分類と診断の手引き』医学書院より一部引用)
「C.以下の3つ(またはそれ以上)によって示される,(外傷以前には存在していなかった)外傷と関連した刺激の持続的回避と,全般的反応性の麻痺.
(1)外傷と関連した思考,感情または会話を回避しようとする努力.
(2)外傷を想起させる活動,場所または人物を避けようとする努力.
(3)外傷の重要な側面の想起不能.
(4)重要な活動への関心または参加の著しい減退.
(5)他の人から孤立している,または疎遠になっているという感覚.
(6)感情の範囲の縮小(例:愛の感情を持つことができない).
(7)未来が短縮した感覚(例:仕事,結婚,子供,または正常な一生を期待しない)」(引用ここまで)
(留意した方がよい点)
1.診断の必須条件ではないが、
(1)(2)にあるように全てのTPSDと診断される患者が
TPSDを積極的に話題にしたがるとは限らない。
むしろ、どうしても必要な場合を除いて、
関連する体験を話題にしないことが合理的な配慮となる場合もある。
2.これに関連して、
外傷的な出来事を積極的ににネット上で話題にしすぎると、
刺激への持続的な回避が一部分ないことになってしまい、
本当にTPSDと診断できるのか疑われてしまうこともある。
(別に今そう診断されている患者さんの診断を
くつがえそうという意図はない)
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