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アスペルガー症候群当事者の会社員、笛と申します。
診断を受ける事のもっとも良い点は、アスペルガー故に困っていること、生きにくさに対して具体的な策を模索したり、主治医に相談したりできることと考えています。
私の場合は、アスペルガー診断のために受けた検査のひとつである脳波検査で、自分の脳波の特徴がわかりました。
この脳波の特徴故にパニックを起こしやすいことがわかったおかげで、主治医が抗パニック剤を処方してくれ、今では以前より日常生活が楽に送れるようになりました。
又、職場でのコミュニケーションで困る点が多かった部分も、主治医に相談できるようになったおかげで、具体的なアドバイスをもらえるようになりました。
必ずしもそのアドバイス通りに私が行動できるわけではありませんが、定型発達の人の思考回路や、そこから発せられる言葉の意味を、主治医に説明してもらうと、
理解できる部分もあり、驚くべき部分もあり、とりあえず意味がわかって納得がいくことが多くなりました。
アスペルガー症候群自体が治療できるわけではありませんが、生きやすくなるための対処法や投薬が受けられることは、私にとって多くの利点があります。
自分の特徴を知っておくと、気をつけるべきことが事前にわかることもあるので、対処もしやすくなります。
>私は、自分の失敗を何かになすりつけたいだけかもしれません。
>ただの自己擁護からくる誇大妄想かもしれません。
>自分を卑下することで救いを求めるルサンチマンで、まがい者の下郎でしかないのかもしれません。
それでも良いのではありませんか?
誰でも少しでも楽に生きていく方法・道を選ぶ権利があると私は考えます。
診断は、これからの自分の人生をより良く生きていくためのスタートと私は考えます。
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