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▼ゆっきーさん:
管理人の秋桜です。療育経験のある当事者で、成人後は言語聴覚士(ST)として医療現場や行政機関等で働いてきました。今は体調を崩したので療養しながら不定期の仕事をしています。
>よだれに関しては、集中するとぼたっと出てしまったり、気がつくとあごのところに一筋たれたままになっていたりします。
>話している最中に大量のツバが飛ぶことはしょっちゅうです。
>口周りの汚れにも鈍感で、食事の後はすごいことになっています。
>言語聴覚士さんに聞くと「頬の筋肉だけを鍛えるのは難しいから、運動してたらそのうち筋肉がついてきて止まるでしょう」とのこと。
お子さんにお会いしたことがないので、言語聴覚士の方がどういう見解でそのようなことをお話しされているのかがよく分からないのですが、これは私が指導に使っている方法としてお聞きいただけると幸いです。
私がよくやっていたのは頬を膨らましたり凹ます(にらめっこなどの遊びをしながら)、ソフトクリームなどをなめた時に口唇の周辺についたものを舌で取ってみるよう促す、シャボン玉やラッパや風船など、口唇を使ったおもちゃで遊ぶといったことをアドバイスしていました。
もう少し細かい指示が入りそうなお子さんの場合は、舌を前後、左右、上下に動かす練習をしたり、舌でスプーンを押してみるといった練習を毎日少しずつ親御さんと練習してもらうようにしていました。
>作業療法士さんに聞くと「集中しなければいけない場面でガムをかませてみましょう。電動歯ブラシで口元を刺激してみましょう。」と指導していただきました。
>実行してみたところ、ガムをかませると今度はガムにばかり気を取られて口から出し入れして遊びだしてしまい、断念。
ガムって実は結構難しいんですよ。飲んでしまうお子さんも多いですね。私はグミキャンディーやソフトなするめなどを使っていました。
>電動歯ブラシは歯医者さんからOKが出たので現在も使用中です。
>思えば昔からよだれの多い子で服の首元胸元をいつも濡らしていました。
>大分減ったものの、3歳になったら・・・年長になったら・・・小学校に上がるまでは・・・と思いつつ現在に至っています。
口輪筋周りの筋肉を刺激する意味でも電動歯ブラシは有効だと思います(あまりやりすぎるとエナメル質に影響が出ることもあるかもしれませんが、短時間なら問題ないと思います)。
総合病院に勤務していた頃は嚥下障害(呑み込みの障害)のある成人の方には氷をなめてもらう、口の周りをアイスノンのようなものでマッサージする(訓練の時は専門の冷却機を使います)といったこともしていました。
>あと、手に力が入らないことについてなのですが、昔から自分の思ったとおりの絵が描けずによく癇癪を起こしていました。
>1年前に診断を受けてあわてて就学に備えて家庭学習を開始したら、大きい紙の上に自由に書くことは出来ても枠の中に○や文字を書くことができず、練習をしていると決まって「手が気持ち悪い」と泣き出していました。
>作業療法を始めてからは落ち着き、今では小さい枠の中に○が書けるようになり、筆圧が大分ついてきました。
>でもやっぱり「手が気持ち悪い」のは治らず、今でも宿題や公文の課題をしている時に途中で鉛筆が持てなくなってしまいます。
>学校では「気持ち悪くなる時もあるけど自分で書く。6Bを使ったら力なくても書ける。」と自分なりに工夫しているようです。
私は作業療法士ではないのであまり細かいことは言えませんが、手首の力や肩の動かし方については作業療法士の方はどのようにおっしゃっていますか?
私は実は左利きだったのですが、5歳の時に鉛筆だけ右に矯正されました。その影響もあってか、いまだに右手の操作をする時小さい子どもがやるように、肩を挙げて脇を締めて腕を動かす癖が残っています。これは現在ピラティスのトレーナーとマンツーマンで直しているところです。トレーナーの話では「小さい頃利き手じゃない手で無理に細かく動かそうとしたのでその影響ではないか」と言われました。
また、肩や手首の関節がとても柔らかく、筋肉の緊張も低いのでかなり余計な力を入れて無理やり体を固めて作業をする傾向もあります(発達障害のお子さんにはこのようなタイプのお子さんは多いです)。これについては手首にサポーターを巻いたり、ピラティスのレッスンでトレーナーと相談しながら肩から手首にかけての筋トレをしている状態です。
そういうことも含めて一度作業療法士の方に聞いてみたらいかがでしょうか。
参考になれば幸いです。
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