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▼florさんへ
florさんの考え方は、間違ってないと私は思います。
アスペに限らず、発達障害の子供は、勉強や知識の他に、現実的に体験していく事で、知識を深めたり、価値観を形成していく事が多いというか、その方が得意なような気がします。
以前聞いたある教育関係者の話で、こんな話があります。
昔の子供は、外で遊ぶ事で、体感することで、人間関係や価値観を養っていった。
今は、自然に触れたり、体感する事が随分と減って、それと同時に発達障害と呼ばれる子供達がクローズアップされるようになった。
昔だったら、何そのくらいというような、大らかさも消えたので、こういう子たちには住みにくい、育ちにくい現実がある。
遊びと、発達障害を絡めた話だったのですが、全部とは言わずとも、なるほどと頷く部分もありました。
florさんのおっしゃる、
『うーんどうしてかなあ?お母さんもわからないけどなんとなくそう思うんだあ』みたいな答えもありかな、と。
「あなたはどうおもう?」というのもいいのかもしれない。
そんなことの中から、いろんな考えがあるんだな、って、こたえはひとつではないんだなって、息子が感じてくれるといいなと思いました。
こういう事って、とても大事な気がします。
子供は、その精神世界が、どうしても親の考えに支配されやすい事が多いです。
それは、仕方の無い事かもしれません。
親も、正しい事を教えたい。
それも大事です。
でも、親も答えが出せない事、知らない事は、こうやって一緒に考えるという事も大事だと思います。
観察員として話をしたお子さんに、こんなお子さんがいました。
『私、花を取っちゃった。だから、大人になったら、花を育てる。』
これも、自分がおこぼれに預かった、それを返すという事だと思います。
こうやって、そのお子さんなりの価値観が生まれたときに、観察指導員やっていてよかったなぁと思います。
その、花が可哀相と言うお子さんも、いつか、自分の矛盾に気付くかもしれません。
人間は、何も食べないで生きていく事なんて出来ないでしょうから、
野菜でも、肉でも魚でも、それぞれに命があるという事・・・
気付いてくれると良いですね。
そして、私達の子供達も、それぞれに素敵な価値観を得ていくと良いですね。
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