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▼ぱにさん:
>相手が私を心配して言ってくれる事を素直に受け取れず、どんどん苦しくなってしまって、悪い方向に考えが進んでいってしまい、被害妄想している自分に気付き更に落ち込んだりしています。
>
>アスペの特性で被害妄想に陥りやすいという事はありますか?
アスペの特性での被害妄想はあると思いますよ。
誰かにいじめられた経験の有無にかかわらず、自閉は肯定感が薄いですから。
息子(アスペ診断済み10歳)の療育先では、9歳高機能自閉症の男の子が、ゲームで負けるたびに
「みんなでおれをばかにしてるだろ〜!!!」
と、騒いでまして、その様子を待合室で伺いながら親たちは苦笑しております。
別にその子はけっこう学校でも支援受けられているようですし、そのお母さんも人柄のいい方ですし、またそのお母さんからの話ではいじめを受けてるようなお話しはついぞ聞いたことがないんですけど(同じ療育仲間ですので、親しくしております)
それでも、そんな小さな子供でさえ、被害妄想に走ってしまって、自己肯定感が薄いんですね。
うちの息子も、一時期は
「音楽の時間に一人で歌ったら、みんなに笑われた…(T△T)」
と、帰ってきたことがありました。
自閉症の少年のすることですから、誰も歌ってないのに好きな歌を勝手に歌ったりはすることあるんですけど、そんな状態で笑われた事を「いじめられた〜」って
これもまた被害妄想なんですね。
でも、息子はその当時は、診断されたばっかりのときで、親の私も自閉症が何やらわからず、病院やらセンターやら、あちこち連れ回していた時でしたので、不安からきてるのもあったんでしょうね。
自閉症は、不安の中では自閉度が強まったりしますから。
私はその当時、その「くすっ」って笑いも「いじめ」「嘲笑」ととるのではなく、笑いにも色々あって「微笑ましくって笑うもあるんだよ」と、アドバイスを受けたので、息子にもそう言って安心させてあげたことがありました。
相手の気持ちを量りにくい、
広汎的な事がわからず不安の中にいる、
相手の気持ちをゼロか?100かで考えてしまう自閉児者は、つい相手が自分のことを「好きでなければ嫌いなんだ」と極端に考えてしまいがちになります。
そうなりますと、ちょっとした事でも「あいてはこうなんだ〜〜」って、決めつけで被害妄想に走って、余計自分を苦しめてしまったりするのね。
相手は本当はそんな事は何とも思ってなかったりするかもしれないのにね。
>もしあるなら、みなさんは、どうやって乗り越えてますか?
相手はそう思ってないのに決めつけるのは自分は苦しいばっかりでなにも利点はありませんよね?
相手だって、善意でしたことを被害妄想にとられたら、悲しくなってしまうかもしれません。なにより、善意で手を貸してくれた方に噛みつくようで、失礼な事ですよね?
相手の感情には、「中間」もある事を知りましょう。
どうしても相手が「あなたに好意があります」という気持ちを全面的に見せてもらえないと、「もしかして嫌いなのかも?」「きっと自分の事を悪く思ってるのかも」「きっとそうに違いない」になってしまうのかもしれませんけど、
そうではない、「好きじゃないなら嫌いなの?」ではなく、何にも思ってないかもしれない、って事を知りましょう。
私の住んでるところの方言では、謝られたときや、感謝されたときに「なんもだよ」って、返します。
それは「気にしないでね。私はなんも悪く思ってないからね」という意味があって、いい言葉だなあ、と思ってます。
みんなけっこう、そう思ってくれているかもしれませんよ。
Take it easy!!
心を軽くしましょう。
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