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私は「アスペルガー障害」なのですが仕事柄、外部委託先とのメールや電話及び直接会って打ち合わせして技術的な仕様を詰めているので日本語の欠点による誤解や解釈の不一致があり悩みの種になっています。特に文書で取り交わす内容が抽象的にならない様にするのを苦労してます。勘とかコツといった感応的な部分というのは定量的に表現出来ないので文章に落とし込むのが出来ない。伝える相手に五感で覚えてもらうしかない部分は結局体験させるしかないです。いくら文字や写真を見せても視覚でしかなく音をいくら波形で伝えても無理だし、温度もサーモグラフィで示しても、感触は伝わらない。味についていえば経験していないと絶対伝わらない。日本語には読点があるがそれを抜くと、形容詞がどの名詞にかかっているのかわからない。語尾をあげるだけで肯定文が疑問文になるがクレッショッンマークをつけない限り文章では肯定文になる。会話では主語を省略して目的語だけで済ませるくせが日本語でも英語でもあるのですが、文章にした時によく忘れる。主語をつけることは簡単なのですが、無意識に言葉を省略していることが時々やってしまいます。自分では読んで理解出来るのですが、実は自分しか知らないことを無意識に補完して読んで理解していることがあります。口述会話では前後の内容から理解出来るが一文だけ抜き出すと意味不明になっていることに気付いたことがあります。
最近ではトラブルを避ける為に私が相手の方が理解しているかピアチェックしてます。箇条書きにすることは短文になる。複数の形容詞は分けて使う。手間がかかりますが誤解を避けるには私の経験から一番無難なやり方になっています。
手順が必要なものは面倒でも文章に起こして実際に書いた文章だけで自分でやってみて単語の省略がないか確認してます。
「相手が間違えたとしたら、それは指示した側が相手が正しく処理できる伝え方をしていないのが悪い」私はこれをよく意識して行動しています。自分を正当化して間違えた相手を責めている人をよく見かけますが、間違えた原因の半分は正しく伝えなかった自分にあるのです。
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