|
クロムさん、はじめまして
六華と申します。
私も聴覚過敏や触覚過敏があり、お気持ちはわかります。
持って生まれたものだから、説明が難しいんですよね。
「熱いものは熱い」「うるさいものはうるさい」「くすぐったいものはくすぐったい」
発達障害者の中には雨を痛いと感じる人もいるそうですが、そう感じてしまうとしか言いようがありません。
そして、自分が「そう感じてしまう」ように、相手も「そう感じない」のだろうと思います。
障害の有無に関わらず、感覚が違えば物事のとらえ方、ニーズも異なります。
つまり、「迷惑行為」の判断基準も異なるということです。
よく迷惑行為にあげられる「公の場で商品を売り込む」ことは、利害関係が絡むので迷惑と感じる方が多いと思います。
しかし、音楽は嗜好の問題となるため、どんな音が、どの大きさからが騒音なのか、個人によって受け取り方が違うのでしょうね。
だから、スタッフも「ルールの必要性」を感じないのでしょう。
異なるニーズがぶつからないためには、妥協点を探せるようにすると、コミュニケーションがスムーズになります。
それが、交渉術を身につけることです。
言い方によって角が立ってしまうのは、コミュニケーションでは、与えたものしか返ってこないからです。
直球で言えば、相手も直球で返してきますし、
やんわりと相手を立てるように言えば、相手も穏やかに返してくれます。
たとえば、エアコンの効いたオフィスでは、薄着の女性が温度を上げ、長袖の男性が温度を下げるといった光景がよく見られます。
このとき、長袖の男性が周りに「熱い」と同意を求めようとすれば、薄着の女性も同じように周りに同意を求めるかもしれません。
これが直球のやり取りです。
そこで、「申しわけないが、外から帰ってきたばかりで熱いので、少しの間涼ませてほしい」と言えば、相手も我慢し、自宅から羽織るものを持ってきてくれるでしょう。
クロムさんの場合も、スタッフとのやり取りで既にコミュニケーションが始まっていると思うのです。
>私はこのギターの音の問題を個人的なレベルにすることに全く納得がいかなくて、いくら苦情がでていなくても、明らかに一般に騒音とされるレベルは超えているはず(=迷惑行為)だから、ルールの適用自体が間違っていると主張し続けました。
デイケアに訪れる人は何らかのハンデを抱えた人たちでしょうから、スタッフは対応に慣れていると思います。
でも、相手も人間だから、感情があります。
クロムさんが「感覚過敏」に帰結されて混乱してしまったように、
スタッフも「ルールを作るのは運営する側なのに、一生懸命やっていることをわかってほしい」と少し残念に思ったのかもしれませんね。
スタッフにうまく仲介に入ってもらえるようにするには、困っている点の上手な伝え方も大切だと思います。
(この伝え方については、他の方の書き込みにあるので省略します)
上手な伝え方というのは、相手を「動かしてしまう」ものなんです。
悪意を持って利用するという意味ではなく、「手伝ってあげよう」「譲ってあげよう」…自然とそんな気持ちになってくれるということです。
この延長線上にAさんとのやり取りがあります。
デイケアでのコミュニケーションは、ひとつひとつが社会に出るための訓練だと思いますし、スタッフも他の利用者も、練習相手の一人です。
私は、こうした掲示板でのやり取りも訓練だと考えています。
すべては、自分の生き方を楽にするため、です。
今は「Aさんが間違っているのに」と思われるかもしれないけれど、譲り合うことは、自分に得になることです。
決して「自分を曲げる」「相手に迎合する」ということではなく…めぐりめぐって、譲ったものが自分に返ってきます。
読まれて納得がいかなかった点がおありかもしれません。
ただ、こういう考え方もあるのだということをご理解いただけたら幸いです。
|
|