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▼右京さん:
>僕の、勉強方法というのは疑問に思った事の、資料を徹底的に探して、様々な資料を読み、色々な資料に書かれている、共通の事や異なっている部分をピックアップし、何故作者はそう書いたのか?思ったのか?という事を考えます。
>そして、一般的に言われている結論と自分が出した結論の違いを書きます。
>
>そのことを、先生に話したら、そんな事は試験問題に出てこないので、入試には全く役に立たない、もっと参考書や問題集をやりなさい。と、言われてしまいました。
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>先生は、年号の暗記や計算問題の反復練習や過去出題された試験問題を解くようなことを、やるように仰ってます。
>だけど、年号を暗記したりすることよりも、書物を読んだりインターネットで調べて、様々な人の考えに触れるほうが、何倍も楽しいのも事実です。
>
>やはり、合格するためには先生が仰ったように、参考書などを使って勉強した方がいいのでしょうか?
こんばんは。書き込みを拝読していて、「理解型」と「納得型」という言葉を思い出しました。
これらの言葉は、『悪問だらけの入試問題』(丹羽健夫 著 集英社新書)という本に出てきたものです。著者は、河合塾の関係者です。
この本によると、生徒の傾向として、「理解型」と「納得型」というものがあるということです。
「理解型」の人は、要領よく課題をこなしてあまり疑問をはさまないタイプだそうです。結果として、入試・学校生活では有利となるようです。
「納得型」の人は、課題に取り組んでいる最中に疑問が出るとつっかえてしまって、納得するまで先に進めないタイプだそうです。結果として入試・学校生活では不利となるようです。
しかし、「本人も周りも気づかないうちに、意外な実力をつけていた」ということが起こる可能性は、理解型の人よりも高いそうです。
「理解型と納得型のどちらかが100%」という人は、ほとんどいないと私は思います。書き込みを拝読したところ、右京さんは納得型の比率が高い人ではないかと、お見受けします。これを書いている私自身も、おそらくそうなのだと思います。
巷にあふれている合格体験記は、「理解型」の人によって書かれているものが多いのかもしれません。また、いわゆる「学校の先生」には、理解型の人のほうが多いのかもしれません。勉強方法について考える際には、それらのことも頭に入れておいたほうがいいかもしれません。
私の経験からは、次のことが言えると思います。
「理解型のスタイルをある程度取り入れることも必要。しかし、納得型の性格を強く持つ人が、納得型を完全に捨て去ることは危険。」
納得型の人は、「受験勉強の導入部分は理解型で、問題を解くプロセスを大切にする」という方法を取ったほうがいいと思います。
「受験勉強であっても、プロセスを大切にしていればそれなりに意味を持つものになりうるのではないか」と、私は思います。
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