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▼HSさん:
管理人の秋桜です。療育経験のある当事者でかつ医療従事者(言語聴覚士)として発達障害児の療育現場で働いてきました。今は身体を壊したので退職して自宅で療養しています。
遺伝性については自閉症に関して様々な調査で兄弟や親族に自閉症児者がいる場合発症率が高くなる傾向が出ているという結果が出ています。しかし明らかな優位差が出ているかと言われると調査によってばらつきが出ています。そのため専門家によって見解に差が出ているのだと思います。
HSさんは全体で1%で、ある疾患の人が親族にいるケースでは発症率が3%という発症率の場合、「あんまり変わらないな」と思いますか?それとも「3倍も発症率が高まるのか」と思いますか?統計処理というのは同じ数字でも解釈によって受け取り方が変わるものなのです。
発達障害に関する文部科学省の全国調査をご存知でしょうか。その調査によると6.3%がADHD、LD、高機能自閉症という結果が出ており、何らかの特別な支援が必要という結論が出ています。
これだけ発症率が高い(医療の世界ではこのパーセンテージは高いと考えます)と正直言って誰もが発達障害になる要員の遺伝子を持っているけれど、大抵の場合は遺伝子の組み合わせで発症しないということなのだな、と私は考えています。
生命科学者の柳沢桂子さんも以前朝日新聞に「遺伝子に突然異変はつきものである。一見正常な私達も十個前後の重い病気の遺伝子を持っているという。それがたまたま正常な遺伝子にマスクされているので、発現しないだけである」と書かれていますが、その通りだと私は思っています。
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