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こんにちは、りりさん。
「話せるほどに人の話を理解していない」の意味なんですが、
「学習内容の理解」よりも、
「社会的な理解」の意味合いの方が、ここでは強いと思います。
定型発達の子供は、自分の話し言葉と理解がつりあっているそうです。
だが、自閉症の子供は、
たとえば6歳なのに10歳の子にしか分からない言い回しを使って話をしていても、
10歳の子の理解力はないと思ったほうがよいし、
年相応の社会的な理解をしているかどうかも、あやしい、そういう意味で使っているのではないか、と思います。
「こんな難しいことが分かるなら、当然これは分かるだろう」と思っていることが、分からない、
そういうブランクがあるのだと思います。
それは視覚優位の人にもあるし、聴覚優位の人にもあると思います。
例をあげますと、私(聴覚優位です)は、中学校の頃、
よく同年代の子に「難しい言葉を知ってる」と言われました。
難しい言葉を使いこなせるということは、それだけの知的能力を持っている、と見なされますよね。
そして、自分でも理解力は普通にあると思っていました。
しかし、私は、「深夜、なぜ外に出てはいけないか」を高校生になっても知りませんでした。
「深夜、ひとりでひとけのないところをうろつくと、危ない」ということに、
まるで気づきませんでした。
なので、夜中の11時半に、夜の学校を無邪気に散歩したことがあります。
また、私の6歳の高機能自閉症児(視覚と聴覚の偏りはない・言葉は得意なタイプ)は、
「ようちえんのこは、不審者のことを『どろぼう』というけど、不審者は『どろぼう』じゃないよね〜』」と
この部分では正しい理解をしていても、
「遊園地で迷子になったらどうするか?」と尋ねられたら、
「地図を持っていたら、こども110番にいけるよ」と答えます。
このように、理解に偏りがあります。
>人の話(特に集団に向けて話しているときの話)をちゃんと聞けて理解できる人は、
>他の面で自閉症状があっても自閉ではないのでしょうか?
いいえ、私も子供も、場が静かで、ひとりの人が大きい声で話すなら、
ちゃんと聞いて内容を理解できます。
子供は、「聞いて考える力がすごい」と幼稚園の担任に言われていました。
ですが子供は、「心の理論」課題を通過していません。
さらに複数機関できちんと知的な遅れのない自閉症だ、と認められています。
また、「心の理論」課題を自閉症でも通過する子もおり、
それに通過したから「自閉症でない」とは言えません。
それと同じで、「聞いて理解できるから自閉症でない」ということにはならないです。
また、視覚優位な人もいれば、聴覚優位な人もおり、どちらでもない人もいます。
認知の仕方だけでも、一つに固定せず、いろんなタイプがいます。
やはり、「三つ組」が質的に認められるかどうか、だと思います。
なお、りりさん、不安で揺れているのが感じられます。
私も、親の立場として勇気づけたり、わたしも6歳の高機能自閉症児が入学するので、
共感したりしたいのですが…
自閉脳の悲しさか、↑上のような内容と、共感的内容を、同時にこなせません;
(別々ならできるのですが…)
りりさんのお話は、「成人当事者に聞きたいこと」と「不安な気持ちを受け止めてもらいたいこと」の
二つに分かれていると思いますが、
「不安な気持ちを受け止める」のは成人当事者の掲示板よりも
親の立場の方の掲示板の方が、ずっと上手です。
そちらも、探して利用され、
りりさんの気持ちが少しでも楽になることをお祈りしています。
(ただし、マルチポストにならないように、文面は変えて…)
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