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くらいみありばさんへ
初めまして、たもっちです。
>最近、気が付いたのですが、「責任能力が問えるか」と報道される場合、事態はそれ程深刻では無いようです。深夜ドキュメントで、知的障害者の事件を特集してた。レッサーパンダの帽子を被った女子大生殺人事件は、起こるべくして起こった悲惨な状況だったらしい。擁護学校の教師の視点で捉えてありました。
レッサーパンダ帽子着用者による女子大生殺害事件発生当時、私は東京の墨田区に住んでおりました。当時の住まいや職場からも事件発生現場の浅草から程近く、当時の職場の同僚やお客さん、友人などからこの事件の状況や悲惨さなどを色々と話が聞こえていました。この事件の恐ろしさや悲惨さを物語っていました。
私個人としては、被害者の女子大生(当時)に対して今でもご冥福をお祈りする気持ちで一杯です。その気持ちが有り、浅草の事件現場へお参りに行きました。当時の私の気持ちは「子の様な悲劇が二度とあってはならない。犯人が自閉症者と聞いて私は非常にショックを受けた。何故なら私も自閉症者で、幼少時代にリハビリを受けて幸いにも就職が出来た身分なのに・・。本当に本当に悲しい・・。我々自閉症者・児、関係者、支援者達は、この様な事件が起こらない様、努力をして行かなければならない。問題責任や処罰を自閉症者だけに対して一方的になすりつける事があってはならない・・。自閉症者が犯罪及び触法行為の当事者に走らせたのは、一般社会の健常者に対してより大きな責任がある。この様な悲劇が起こらない様、我々は地域社会や政府に訴えかける。」で満ち溢れていました。
事件発生から3年後の2004年、浅草のレッサーパンダ帽子着用者による女子大生殺害事件の被告人に対して、無期懲役の判決が下されました。私がそのニュースを聞いた直後、「被害者や罪を償うのは当然だとしても、自閉症を抱えている被告人に『無期懲役』という重罪を課しただけでは、何の解決にも犯罪予防にも被告人自身の更正に対して本当に効果があるのだろうか?。司法行政・教育行政・警察行政が自閉症などの発達障害を抱える本人の立場をしっかりと把握した上で、きめ細かなサービスや配慮をして行かないと駄目だ。差別問題もしっかりと解決したり、発達障害者を第一主義としたトラブル予防策を社会がしっかりと整備して行かなければ駄目だ。それをやらない限りは、この様な悲劇が繰り返されるだけだ。我々自閉症者・児、関係者、支援者達が立ち上がって行動して行かないと駄目だ。」と思いました。
私は今でも、自閉症者やAS等の発達障害者が犯罪や触法行為の被害に巻き込まれたり加害者になってしまったニュースを聞くたびに、いつも以上の様な気持ちになります。
最後に。先程から何度も申し上げますが、犯罪被害者の冥福を祈ります。
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