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▼ラッコさん:
社会性と対人性を知ると言うことは、ちょっと発達障害者にとって、永遠のテーマのようなものなので、解答にはならないと思いますが、私が仕事をしている上で、気がついたこと。
春に、ある工場で勤めました。
そこでは、荷物の積み方に独特の法則があったのですが、私はつい、
「あれ?これで良かったっけ?ま、いいか。他の人が気がついたらなおすかも…」と考えてしまいました。
一応、失敗には繋がらなかったので、それはそのままで行けば、それで終わった話かもしれませんが、そのちょい後に、新人の青年が入ってきました。
青年は、きちんと、
「積み方わからなかったので、後で見ておいてください」
と、声をかけてました。
そのとき、「ああ!定型は、ちゃんと確認できるんだあ!」と、関心しました…。
確認すべきときに確認せず、確認しなくてもいいことにいちいち確認してしまうのはASの特徴というか、らしいとこ?かな…。
また、「普通の人は、こうやってるんだ…」と、意識して周りを見て、学習できるようになれると良いと思います。
また、私が最近強く主張しているのは、
自閉は広く物事を見られない障害、一般化するのが難しい障害、多方面で物事を見るのが難しい障害、ですから、
逆を言えば、
「常に意識して、多方面で考えてみよう。他の面も持つことを考えてみよう」
です。
ASは、それを身につけるのが難しいのですが、意識して行うことにより、全く身に付かないわけではない…という気がします。
少なくとも私の場合、「なんで以前の私は、こんな可能性が考えられなかったのだろう?一つの方法しかできないと考えてたのだろう?」と、気づく様になりました。
人それぞれ、得意、不得意ありますので、全てのASに通用するというわけではないでしょうが、もし軽度の方で、お試しになってみて、身に付く方もいらっしゃるかも。
ちなみに、私は優先順位をつけるのが苦手ですので、ASの子供には、
「優先順位を考えてみよう」と、考えさせるクセをつけさせている最中です。
また、対人関係のトラブルについては、
ASは自分からの一方向でしか、ものを考えようとしません。
そのせいで失敗するし、相手から見た自分、他の考えから見た自分がなかなか想像しづらいので、第三者から見るとかなり身勝手なことをしているように見えます。
自分の理由だけでなく、相手の理由も考えてみましょう。
そしてそれは、「自分だったらこうするから、別なことをする相手が理解できない」ではなく、「他の人は別な方向から考える」ということを頭におきましょう。
自分にも理由があって行動するように、相手にも理由があってその行動にいたっているのです。
社会性を身につけるためには、範囲が広すぎて、良いマニュアルなどありませんが、
マニュアルに100項目があるとしたら、その1個として、上記、なにか参考になれば良いのですが。
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