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▼まきおさん:
9歳のASの息子がおります。
去年の春、診断されました。
診断された当初は、私も途方に暮れました。
診断受けた病院では特に、訓練や療育等がなく、「二次障害で不登校になるようでしたら、来て下さい。生活上、身辺自立が出来てるのでしたら、特に通院の必要はありません」
と、言われたからです。
そこで、次にグループでの訓練に力を入れている病院に行きました。
そこでは、
「集団活動は、学校で覚えればいい。学校の勉強に問題が無く、友達もいるなら、なんの問題があるんですか?」
と、言われ、さらに途方にくれました。
実際、高機能児の療育は難しいとかで、知的障害のある子なら、身辺自立させることを目標としますが、身辺自立が出来ていると、今度は教えることの幅が広くなりすぎるということでした。
また、専門家も少なく、病院もいっぱいで、2番目の病院では「IQ100以上のグループに空きがなく、IQの高い子だと、低い子にまじるのは逆にきついでしょ?」ということでしたので、ほんと、あのときは途方に暮れましたよ。
やっと、3番目の病院で、療育の空きを見つけ、今、通っています。
ただ、病院に行って全てがよくなるというわけではなく、地道な訓練(ソーシャルスキルトレーニング)の上、徐々に…という感じです。
それ以外は、家庭で、そして学校で、問題ひとつひとつ、親と先生とで協力してじっくり子供を育てて行こう…という感じです。
>今現在、忘れ物、無くしてくるものがややある。
>人の嫌がることをして喜ぶ、キレて、物や、壁や、親をなぐる。
忘れ物、なくしもの、日常茶飯事です。
人の嫌がること…というか、うちは喜ぶわけではなく、良かれと思ってしたことが皆不適切な行動だった という感じで、なんだかかわいそうです。
キレて、物、壁、人を殴るのは、パニック時で、パニックが減るとそれも減ってきましたが、それでも人との関わり方が不適切ですので、本人はそんなつもりはなくても、乱暴しているととられることがままあります。
>病院に行かなくなっても、それは、いいとしても、
>そのまま、問題が起こるまで放って置いて大丈夫でしょうか?
我が家では、病院ジプシーをしている間、「療育は家庭で」と思いました。
こういった掲示板も利用しました。
本も山ほど読みました。
自閉症は一人一人症状が違いますから、本の通りにしたら全てよくなる…というわけではなく、A君に有効だったことが、B君にも通用する というわけではないので、親が我が子の専門家になるしかないと思いました。
結果、すっかり親の方が詳しくなってしまいましたよ。
なので、私は、子にあう療育先が見つからないうちは、親が子の専門家になるようすすめております。
>医師は、どういうわけか、困ってないなら、もう、来ないでいい。
医者によっては、訓練の受け入れ態勢が整ってないところもありますから、そういう事情かもしれません。
>医師の言うように、放っておいて、そのまま、
>問題や、挫折が起きたら、病院に行って、対応していくだけで、
>いいのでしょうか?
>わかりません。
>病院に行かないでも、何か、他にあるでしょうか?
先にも申し上げましたが、家庭での療育をおすすめしています。
まず、肯定指示。
「ダメ!」「やめて!」だけの否定指示だと、自閉児は自分に自信をなくすばかりか、パニックをひきおこします。
「ダメ」なら、なぜダメなのか?理屈でとことん本人が納得するまで説明する。
その上で、どうしたらいいかを教える。
例えば、走ってはいけないならば、「走っちゃダメ」ではなく、「走りません。歩きましょう」と、肯定指示をつけくわえる。
早口での指示はしない。
言葉のわかるアスペ児でも、言葉を脳が処理するのに時間がかかると考え、指示はゆっくり短く。
くどくどとお説教しても、意味の無いまま、通り抜けてしまいます。
また、意外なほど、子供に理解力がなかったことに驚きました。
今まで「わかってる」と思っていたことも、実はわかっているように本人も思いこんでいた、もしくは、なんとなくわかったような顔をしていただけだった。
「ああ、この子はこちらが思ってるほど、わかっていなかったんだ」と気づきました。
また、困ってることをやはり親が思ってるほどうまく親に伝えられない。
自分が困っていることすら自分でわからないんだ、ということに気づきました。
このあたりの基本がわかってくると、指示が通りやすくなりましたし、学校にもそういった対応をお願いし、パニックも減ってきました。
>他の手というものをアドバイスをもらえず、
>本当に、ワラすら、掴めずの思いです。
我が家のワラ…と言っては失礼ですが、病院が見つからない間、こういった掲示板に助けられました。
一人一人症状の違う障害ですので、いろんな人のいろんな意見を聞き、自分の子に最適な方法を選んで試してみて、試行錯誤でここまできております。
なにか、参考になれば幸いです。
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