|
自分らしさ
私は常々私たち障害を持つ者は実はもっと自信を持って良いのではないかと
言って来ました。
世の中は、アスペルガー障害者は社会適応しなければならない、と大合唱
していますが、私が気が付いているのは、意外と、アスペルガー者に能力が
あることです。例えば、ウエクスラー知能検査を行なっても、総ての項目に
得点が低い訳ではなく、不得意科目があるということです。ということは、
平均が人並みな訳ですから、人に比べて得意科目があることの裏返しだと
思うのです。一般に、アスペルガー者は自己評価が低く、とかく、自分を
捨てて、健常者のように振舞わなければならない、自分の欠点を克服して
健常者の通り振舞うことが社会適応だと考えがちですが、自分がこれまで
自分の性格として持っていたものを完全に放棄する必要はさらさらないのでは
ないか、ということです。自分の性格として持っていたもので、反社会的、
非社会的なものは別として、例えば感受性が強い、粘り強いなど自分らしさは
失っては自分ではなくなるような気がしています。
海外の方の投稿を見る機会があると「アスペルガーだって。じゃ開拓者だね。」
と言った反応があり、ノーベル賞受賞者の中にもアスペルガーの方がおられる
というのを聞いたことがあります。
日本ではそこまでは認知されていませんが、少なくとも、アスペルガー=自信喪失
という思考パターンは避けたいところです。
話はがらっと変わりますが、自閉症スペクトラムの範囲と聞いていますが、
「光とともに」の光くんがアルミホイルを探し出すために家中の引出しを総て
引っ張り出すシーンがありました。普通そこまで徹底的に自分の欲しいものを
探し出す子供はいないのではないかと思います。見方を変えれば長所とも
とれるのでは、と思っています。私によく似ているので、引き合いに出して
しまいましたが、適切な引用かどうか分かりません。私の感じ方が間違っていれば
訂正します。
|
|