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▼あおいとりことりさん:
>高校生の娘がいます。
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>高校では成績はいいのですが、先日担任の先生から「話し方が独特なため、まねされたりからかわれて、泣いたようです。」と初めて言われました。プライドが高いのでいじめられたとは絶対言いませんが、「今日泣いた?」と聞くと「発言してないから(からかわれないから)泣かなかった。」とかポツリと答えるだけです。
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>あ〜この子は言い返したりやりかえしたり出来ず、高校生にもなって泣くしかできなかったのだと知り、これまでのいろいろな出来事が頭の中に押し寄せてきました。
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>友達と誘い合って出かけたことがない。
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>電話のやり取りも一度もないし、友達との誕生日プレゼントの交換もない。
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>普通の音程?で話せるのにオクターブ高くなる事がこの頃多い。「はい。」が「はあい。」と聞こえるように、なめらかでないし抑揚がすくない。
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>いやなことがあって泣きたい時はところ構わず、人の目を気にせず泣く。
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>ちょっとオクテなだけで二十歳位まではなんとかなるだろうと思ってましたが、なんとかしなくてはいけないのではないか・・・こちらを拝見して思い始めました。
「未診断だが、自分はASに近いと確信している」wentです。私は、娘さんに似ていると思います。
私も、よく泣く子供でした。この掲示板でも、このことについては何度も触れています。
発達障害系の人には、パニックと呼ばれることが起こる場合があります。娘さんの場合、パニックが「泣く」という形で出ているのかもしれません。
(泣こうとして泣いているわけではないのです。本人も泣いてはいけないと思っているのですが、「何故か身体のほうが勝手にそのように反応してしまって困っている」という感じなのだと思います。)
去年の1月28日、NHKの福祉ネットワークというTV番組で、「思春期のアスペルガー症候群」について報道されました。この番組で、「パニックになると泣いてしまう男子中学生」についてとりあげられていました。
この番組の内容が、次のサイトに出ています。
http://www.nhk.or.jp/fnet/arch/wed/40128.html
また、「泣くという形を取った、パニック」について、ある成人AS女性が手記を書いておられます。この手記は、次のサイトにあります。
http://aspergershalom.hp.infoseek.co.jp/
私の経験について書きます。私自身、小学校2年生頃から、「何故か私だけが、泣き虫だ。自分はどこかおかしいんだ。泣かない人にならないといけない。」という思いをずっと抱えていました。
しかし、身近な人には誰にも相談できませんでした。
育児書、学年別学習雑誌にでているカウンセリングのページ、いのちの電話の類といったものも調べてみました。しかし、事態を変えるための情報なんて、全然見当たらなかったです。
「泣けばわがままが通るということを、小さい頃から覚えてきたんだね。そんなことは通じないんだよ。」という言葉しか、返って来ませんでした。
育児書に至っては、最悪でした。「親の育て方が間違っていた」と言わんばかりの態度でした。
このようなことが続いて、「相談なんかしても無駄だ。どうせ、『甘えるな。弱虫ではダメ。強くならなきゃいけません。』という説教しか返ってこない。」と思うようになったのです。
「泣けばすむと思っている」と、私はしょっちゅう怒鳴られていました。
「怒鳴られ続けていても、成長するに従って泣かなくなるものだ。wentは叱られたことがない、過保護に育てられた奴なのだろう。」という言葉も、よく浴びました。
「怒鳴られ続けていたら、泣かなくなる」というのが本当なら、いくらでも怒鳴ってくれていいのです。しかし、私の場合は、「怒鳴り続けられる経験が、パブロフの犬状態に変わっていった」としか思えないのです。
ひょっとしたら、娘さんも、私と同じような経験をしたのかもしれません。
最近、ASをもつ中高校生を対象とした本が出版されました。
『あなたがあなたであるために 自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド』
監修 ローナ・ウィング 著 吉田友子 中央法規
という本です。
「ASらしい感じ方や行動パターンは間違いではない。少数派というだけのことだ。それらを否定せず、多数派とうまく折り合うための工夫をしていこう。」という方針で書かれている本だと、私は思いました。
この本も参考になるかもしれません。
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