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▼小梅さん:
うーん…
若い頃は、バブル残り香な時代で、独身女性の生き方指南雑誌みたいのが華やかだったの。
若いから、発達障害とかも知らなかったから、そこからしか学ぶとこがなかったのよね。
やっぱり夢中で影響された。
頑張りすぎはいけないとかは建前として書いてあるけど、みんなに自分を良く思ってもらう醍醐味とか、方法とか、…一人暮らしでも気を抜かないライフスタイルのカッコ良さとか、バランスとか、節制生活とか、こだわりにだけお金を掛けるとか、でも紹介されてる商品は高額で、ゼロが一個多くて、でもそれに付いていく妄想とか、煽られる現実逃避とか、高まる自分の価値とか、もう、捨てちゃったけど…(雑誌を捨てられる日は来るよ。)
今思い出してもちょっと興奮する。…でも二度と戻りたくない。
影響されるものを限定していると、頭の中はそれでいっぱいになる危険がありますよ。
ASは努力だけで思い込みをリセットとかリニューアルとか出来ませんよ。
新しい価値観とか新しいパターンとかは、自分にとって影響力の強い他人さまに注入してもらうのが一番早いです。
ただ、私の場合は私を操作管理できる人間が一人もいないため、むかしからの読書歴から知識人の考え方を再取り込みしたり、ネットから自分が納得しやすい話や言い回しを見つけて考えを調整しています。
誰ひとり、私に向かって私の気質に合わせて私の思想を変えたり、説得したりしてくれないのが、私の自立であり、また人から構われない私の価値であることが、私の屈折した不満なんですが。
独身女性のライフスタイルの例に戻りますが、プライベートな時間は、部屋の整理よりもまず思考の整理をして、人の言葉に影響され過ぎる頭の散らかりから片づけることが優先順位一番に来ます。
“こだわりのある生活空間”からなんて強迫でこだわってたら、そっちでフラッシュバックして、生活にも仕事にも支障が出てしまう。薬が増えると内臓にもきっといいことない。
次に食生活、その次に衛生。次に機能性。
機能さえあれば、100均、テーマカラ―とかそろわなくても、家具は安売り品、品のいい中古品。ドラッグストアの見切り品。ワゴンセール。
最後は近所の環境で間に合わすしかなくなるんですよ。
自分の稼働範囲で生活するくらいじゃないと、エネルギーを他にもまんべんなく使えないことが、わかってくるんですよ。
小梅さんにも、小梅さんの体験の仕方で、自分の身体が付いていける生活をするしかないんだと実感していっていただけるといいんですが…。
強迫観念のような思いにも、そういう思いを持つ根拠は存在しないことと、それを納得できるような、小梅さんにジャストフィットした説得者か、説得の言葉に出会えると、いいんですけどね…。
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