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▼ALEXさん:
>相談に答えていただきありがとうございました、なんだか少し気が楽になりました。
▼ALEXさん:
>はじめまして、いきなりで申し訳ないのですが、私は今、自分がアスペルガー症候群ではないかと思い始めているのですが、具体的にはどのようなことで診断できるのでしょうか? このページの判断基準も見たのですが、具体的にはどの程度当てはまれば
>アスペルガー症候群という部類に入るのでしょうか?
>
>もしよろしければ、どなたか教えてください。
はじめまして、ジョンと申します。会社員、50歳、アスペルガー障害の
疑いのある者です。
アスペルガー症候群の臨床の歴史に関しては、penpenさんの書かれた
通りです。
アスペルガー症候群の診断は、専門家でなければ、非常に難しいのが現状
です。現在、国の計画で、専門医を増やす予定です。
http://www.geocities.jp/johnhealing/shiennhouann.html 23条
診断基準にもある通り、1.コミュニケーションの障害(人とうまく
コミュニケートできない)2.社会性の障害(その場の雰囲気や、世間一般で
普通とされていることが理解できていない)3.想像性の障害(こだわりが
強く、マイルールにこだわってしまい、突発的なことに対応が難しい)が
必要とされる項目です。診断基準には、ギルバーグ(明石書店)や国際疾病
分類(ICD-10)、アメリカ疾病分類(DSM-IV)などがあります。その基準に
該当することで、診断されます。
具体的には、生まれつきの障害であるため、生育歴(生まれてからこれまでの
エピソード(出来事)の記述)および、成人知能検査(WAIS-R)(アスペルガー
症候群はIQ>70の場合とされています。)によって判断されますが、通常
検査される項目としては、脳波検査、WAIS-Rの下位検査(WAIS-R検査の
項目別の成績を解釈するもので、解釈方法は、医師によっていろいろである)が
あります。しかし、脳波、WAIS-Rの下位検査は必須項目ではありません。
場合によっては、脳血流検査を行う場合もありますが、脳血流検査が診断の
基準になることはありません。また、社会的に適応している場合は、症候群と
診断されることは難しいと思います。社会的不適応(何らかのケースにおいて)
がある場合は、アスペルガー障害の範囲に入るかもしれません。
後先になりましたが、penpenさんも言っておられた通り、
アスペルガー症候群は自閉症スペクトルの中に含まれるので、
定型発達の方(障害のない方)からカナータイプの自閉症の方まで、
その症状は様々です。
penpenさんの言っておられたことと同じになりますが、
>アスペルガー症候群でもなんでもなく世の中に適応できている人もいるし、
>軽い症状でも環境によっては不適応を起こす場合もあります。
ので、自分がそのような傾向があると認識して、適応していくか、
専門医を訪れて、診断してもらうか、その適応状態によって異なって
くるのではないでしょうか。
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