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▼たくママさん:
はじめまして、秋桜と言います。ASでかつ病気休業中の言語聴覚士(ST)です。私自身幼い頃自閉症と言われ、専門家や母から療育を受けて育ちました。
>一年生のアスペの息子は、よく喋ります。
>でも、突然話題が変わったり、適切でない表現をしたり、
>話に主語がなくて「何言ってるかわからない」と
>友達に言われます。
>言われても、本人は全然気にしないのでやはり「へんな奴」と思われています。
>こういうところを少しずつ直してあげたいのですが、
>どうやって直せばいいのかわかりません。
>これさえうまくいけば、少しやりやすくなるのです。
>何か方法や、教材!?などがあれば有難いのですが、ご存知の方
>教えてください。
ことばの機能についてはもうnobody knowsさんが書かれていますからここでは省きます。
教材については私が気を付けていたのは、ただ問題を解くだけではなく、その文章の背景について細かく考えさせるといった課題を必ず盛り込んでいました。意外と文章の中に書いてある前提となる知識を知らないし、パターンだけで解こうとするため、いつも根拠を考えさせて自分がしたことを意識化させていました(私はよく公文のドリルなどを使っていました)。
実はこの方法は私の母が幼い頃の私にやっていたことで、母は日常の言葉遣いでも「それじゃあ分からないよ」「何について?」「どうしてそう思うの?」とよく注意していました。
でも会話ってASの人には一番難しい課題です。私も本当の意味で自然な会話ができるようになったのは20歳代になってからですから、10年、20年といった長い期間がかかることをたくママさんも理解してあげた方がいいと思います。
当時私の母は「この子を普通にする!」という気持ちで必死になって私を育ててきました。そのお陰でここまで来た面もありましたが、傷ついた面もあるのも事実です。その頃は「がんばれば普通になる」というスローガンが多かったし、「我慢して適応させる」ということがまかり通っていた時代ですから仕方なかったとも今は感じています。
だから息子さんの言動にハラハラされることもたくさんあると思いますが、自由にしてもいい時間は本人をリラックスさせて、やらなければならない時にはちゃんとやる、といったメリハリをつけることが大切だと私は考えています。
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