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▼mikityさん:
こんにちは、秋桜です。
>我が家の子供は1歳〜1歳半の頃が一番クレーンが
>ひどかったです。最近2歳になったのですが、興奮
>しているとき以外ほとんど出ません。上のお話を読
>んでそのとおりだなぁと思いました。
本当に発達理論というのは不思議な物で、全ての事項が複雑に関係してかつ調和が取れているんですよね。定型発達のお子さんと遊んでいると自然の神秘のような物を感じることがあります。
>要求の指差し=あれとってという意味での指差し
>注意喚起の指差し=あれ見てとか、あそこに気を
> つけてねという意味の指差し
>ですよね?
>共感の指差しってどういうものなのでしょうか?
注意喚起の指差しと似ているのですが、よく1歳過ぎのお子さんが指差しした時に「ニコッ」と笑って母親の顔を見ると、母親もニコッと微笑み返して「〜がいるねぇ、かわいいねぇ」と返答するとさらに指差ししながらニコニコ笑うということがありますよね。あれが共感の指差しです。
>この部分を読んで物理がとても苦手だったのを思
>い出しました(^。^;)力学とか訳わからなかった
>です(*_*)
実は記号に置き換える能力が高ければ物理のような抽象的なものでも分かるのです。アスペルガーの人は数学や文学に優れている人が多いですよね。あれは実は文字や数字という記号の操作能力が優れているからなんです。後は視覚に置き換える能力が高ければテンプル・グランディンさんのように「目で考える」ということになります。
>もしよろしければもう少し教えていただきたいの
>ですが、[#5034]の書き込みにあるような行動が
>2歳代で見られるのは定型発達の範疇と考えても
>大丈夫なのでしょうか?また、定型発達の子供は
>言葉の出始めた頃にオウム返しが見られないので
>しょうか?
まず寝る時に母親がいないと怖がることについてですが、これは定型発達のお子さんでもよく見られます。定型発達でも3,4歳位までは日本の場合親と寝ないと怖がることが多いと思います(欧米のように小さい頃から一人寝の習慣がついていればまた違うとは思いますが)。
あと身体の密着があると安心するというのはわりと有名な話です。以前民族学の授業で世界の揺りかごの比較をしているのを聞きましたが、小さい箱やかご型で揺れる物が多く、赤ん坊を布できっちり巻くといったものはわりとどの地方でも見かける風習なのだそうです。
少し話はずれますが、最近極低出生体重児といって1,500g以下(超低出生体重児だと1,000g以下)で生まれてくるお子さんがいます。このような場合25〜30週前後で生まれてくるケースが多いのですが、触覚に対して過敏な傾向が認められ、理由として32週前後に胎内で分泌される皮脂がないためだという説があります。触覚の学習は母胎の中から始まっており、まだまだ研究が進んでいない分野でもあります。
オウム返し(専門用語ではエコラリアと言います)は定型発達のお子さんでもことばの出始めにはよく見られます。それに大人でもよく聞き取れなかった場合は復唱したりしますよね。だからわりとよく日常でも見かける現象なのです。大切なのはどの位意味と結びついているかだと思います。
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