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▼まりたこあーたんさん:
こんにちは、秋桜です。
> うちの子は3つのときから療育をはじめ,普通のことほとんど代わりませんがほしいものがあるときは,「クレーン現象」を使ってわたしにおねだりします。「買って」「ほしいよ」と意思表示がほとんど出来ません。
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> 秋桜さまはアスペでありながら,子供たちの療育のお仕事にかかわっていることに敬意を表します。高機能の子も「クレーン」をするものでしょうか。「買って買って」を言葉であらわす前に,わたしの腕に張り付いてほしいものをわたしのみきてをほしいものにぶん投げます。
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> こういう子には,どう対応すればいいのか,プロの観点からアドバイスをお願い申し上げます。
直接お会いしたり指導しているわけではないので、的外れなことを書いているかもしれませんがその辺はご了承ください。
高機能の子でも「クレーン現象」はしている子はいます。そういうお子さんの場合、やはり目に見えないつながり(関係と言った方がいいでしょうか)が分かりにくいことが多いです。私も小さい頃母が「あれ取って頂戴」と指差ししても何が欲しいのかすぐに分からず、戸惑った記憶があります。母も何となく混乱していたのが分かったのかしばらく指差しをしてくれていたので、その指をたどって「これ?」と確認をしたことがありました。また指差しはできていたのですが、一方的で母が分かったどうかを確認するといった行動が取れるようになったのは小学校4年生ぐらいだったと思います。
お子さんの場合、まりこあーたんさんの腕を物に対して持って行こうとされていますが、恐らくお母さんを「欲しい物を取ってくれる媒介」にされているんだと思います。そしてその方法で「お母さんには通じているからいいや」と思っているのかもしれません。
もう一つ考えられるのは自分で選択するのが自信がないので、お母さんの手を使うことで「お母さんが決めている」ことにしているのかもしれません。
※自閉症のお子さんの場合、自分の中の基準が曖昧なので選択するというのは意外に難しいことなのです。
おうちでも同じぐらい好きな物に対して「どっちがいい?」「どれがいい?」とまりこあーたんさんが聞かれたときにどのような反応をされていますか?その時の様子によっても対応は変わると思いますので、よかったら様子を教えてください。
私が以前指導した高機能のお子さんでも私の腕を使ってクレーンをした子がいたので、その子の手を取って一緒に指差しをして「どれが欲しいの?」と聞く、私が「あれ取って」「テーブルの上のやつが欲しいな」とわざと欲しい物の名前を言わずに指差しで取って欲しい物を示して取ってもらう、といった対応を何回かしたら「ハッ」とした表情をして指差しの存在(意味と言った方が適切かもしれませんね)に気づいたことがありました。
お母さんもその様子を見て、家でも同じようにしてみたら次第に本人からことばで要求をしたり指差しをするようになったという報告がありました。
参考になれば幸いです。それではまた。
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