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▼みーぽんさん:
すいません。昨日は発表があり、その打ち上げで飲んでいましたので、PC開けませんでした。朝になって読ませていただきました。お返事が遅れ、申し訳ありません。
今から書くことは、みーぽんさんのお子さんの診断をしているのでも、そんなお子さんであると決めつけているのでもありません。ただ、ここはASの掲示板なので、自閉に関した一般的な特徴を書いているとお考えいただければと思います。
>ただ…なんというかもっと質的に問題を抱えていると思います。
>上手く説明できないのですが、何かの状況を説明する、というのが皆無に近いくらいできません。
>例えば 今日幼稚園で何したの?と聞いた場合、普通の子は「絵を描いて、(それから)給食食べて、お友達と遊んだ」とか答えると思います。
>うちの子は、「遊んだの。お友達がねー、給食食べたよ。絵が描いたの。」
>と、こんな感じです。
>時間の概念もないようで、3日前のことを「さっき」と表現します。
広汎性発達障害のお子さん達のひとつの特徴に、「時系列の課題」があります。
時間の感覚といってもいいでしょうか。
お子さんの状態を知るために、私たちは、よく
「今日、ここに来るまで、どんなことをしていたの」
と聞きます。すると、PDD(広汎性発達障害)の疑いがあるお子さんは、順序よく、想起したり話したりすることができなくて困るようです。
PDDの方々と話をすると、数年前の出来事をつい昨日のことのように話したり、何年も前にあった嫌な思い出を突然思い出して怒り出したりすることがあります。例えばいきなり友人をつきとばした子に理由を聞くと、数日前に言われた悪口を思い出したという具合です。
時系列の課題があると、とぎれとぎれのエピソードだけ残り、それが順序よく整理できません。自分で情報を処理することができないことが、PDD独特の「不安感」になっていきます。その不安感ゆえに目に見えやすい事象にこだわる場合もあります。
みーぽんさんのおっしゃる「質的」ということばからは診断基準の「質的障害」を連想しました。PDDの中心的な課題のひとつが対人関係の「質的障害」と言われています。
>もっとひどくて、私にはわけわからないことも多いです。
>語彙そのものの数はけっこうあるんだと思います。でも使うことが出来ないんです。
語彙力とか文法的な表現構成力などを中心として言語の能力と言うのなら、その力があることと、それを「使用する能力」には、大きな溝があります。その溝を渡るのには「コミュニケーション意欲」という橋が必要なのだと思います。
PDDの方には独特の流れとともに内言語は存在する場合が多いのですが、それを伝えたいという意欲がないと、知識はあるし、好きなことに対しては理路整然と取り組むのに、人とのやりとりでは何を言っているのか分かりにくくなります。
また、自分の中だけで話が進んでいくので、それをぽっと発話すると、周囲との話題がずれます。
場の雰囲気が読めずに、話がずれる場合もあります。しかし、この自分の中だけで「話が勝手に進む」という特徴故に、コミュニケーションがうまくいかないというのも多いのではないかと私は考えています。(実は自分の経験による(^_^;))
>
>それと同時に、「あげた」「もらった」などを反対に使います。
>
受動と能動の誤用。これ、すごい多いですね。
受動と能動の「〜された」「〜した」は、他の立場を意識しないと使うことができません。相手の立場に立たないと「〜された」って言えないですよね。ところがPDDの特徴は他者を意識しにくいこと、自己中心の世界に生きていることなので、このことばを使えない場合が多いのです。
>お子さんで違いがあるとは思うのですが、こういった問題は発達障碍からくるものなんでしょうか?
>また、こういったことは、学校の「言葉の教室」で対応してもらえるんでしょうか?
>それとも、やはり専門の訓練施設とか探さないと無理でしょうか?
地域の温度差があるので、一概に「ことばの教室」で指導可能とは言えませんが、「ことばは、単なる知識ではなくコミュニケーションの際の一方法である。ことばを伸ばすというのは、コミュニケーションの力を伸ばすこと」という観点に立っていますので、私たちの教室では関わっています。
指導方法についてここで詳しく言及しなくて申し訳ありませんが、
「視覚的手がかり・構造化」がキーワードになります。日本LD学会などで、その具体的指導は考えられています。
お答えになっているのか分かりませんが、とりあえず、お返事まで。
nobody knowsでした。
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