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最近、“女性からモテないんです”という、男性諸君のスレが多いような気がします。
僕自身も、中学から今まで数えただけで、4、5回失恋をしました…
そのせいなのか、“そんなに甘くはない”と、つい叱ってしまったことを
まずお詫びしておきます。
失恋という挫折を何回も味わった後…今になって、改めて考えさせられるのは
、人間という生き物のオスの微妙な立場についてです。
地球という惑星には、人間を含めて数多くの動物が暮らしています。
そして、その動物のうちいくらかは、自分の体を分裂させることで、次世代の
新たな個体を作ることが可能ですが、後のかなりは雌雄が生殖のための特別な細胞を作って、それらが合わさることによって、新たな個体すなわち子を作るという方法で繁殖しています。
脊椎動物の中でも、哺乳類それと大半の鳥類・魚の一部では、求愛行動といってオスがメスに、“僕は…どう?”と、オスがメスに自分の魅力についてアピールする生態場面が見受けられます。
鹿は草食で比較的おとなしい動物かと思う方多いと思いますけど、発情期には、
メスを巡って、激しい角突きをして、自らが強いことをアピールして見せます。
極楽鳥という鳥の仲間は、森の中でオスが一生懸命にダンスをして、その上達度に従って“自分は今日までしっかり生きてきたんだ”ということを、メスへ伝えようとします。これはある意味、“種の存続”ということに関して、良好な遺伝子が伝わるために仕組まれた試練なのだろうという気がします。
そして、かなりの動物のオスは、子育てにも参加して、子供が一人前になるまで、メスとともに子供へ食べ物を渡します。だからやはり“体力がある”“食物を獲得する能力が優れている”という個体が選ばれるのでしょう。
さて…翻って人間のオスである自分の魅力というと、“さーて何なんだろう?”
と僕自身も考え込んでしまいます。
まずは収入、僕と同年齢の時には、汚水処理のプラント作りのために心血を注いで、会社に泊まり込んで徹夜で実験に打ち込んだり、家でも製図を煙草をくゆらせながらこなしていた父の1/100以下です。将来ライフラインコストを負担できなくなる可能性大です。
知力…これもそんなに自信ないですね。勉強って継続していないと、頭がぼけるような気がして、昨日なんか最大公約数・最少公倍数をいくつか求めるなんていうことをやったり、電磁気学の本を開けてマクスウェルの方程式をちらっとみて、“なんじゃこれ”って青ざめたりで、空回りです。
体力…朝散歩にでることは時々あります。スクワットも暇があれば一日合計5分以上やります。けど、工場のベルトコンベヤー作業についていける俊敏さはないです。自分の部屋を片づけると泥のように疲れ切ってしまいます
趣味…先月春菊・小松菜を、家庭菜園の畝にまいたら、上手くいき、しばらくは青菜を母とともに味わえそうです。けど、注意力に問題があって車の免許はもっていないし、空間把握に問題があって紐を結べないので、農業・園芸を本業にはしがたいです。
とまあ…どうしようもないオスぶりで、情けないです。
この先…結婚はまずないとしても、まあとにかく、優し方だった・話してみてためになる人だった、元気をもらえた…と誰かが自分の死後ささやいてくれていたら、
HAPPYだと思おうと、混沌とした感じの悪夢より覚め朝を迎えるたびに、心の結び目の緩みを締め直す今日この頃です。
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