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▼Chiquititaさん:
>以前、このBBSで
>「成人に対するアスペルガー症候群の治療は、保険が適用されない」
>というコメントがございましたが、その件がどうしても頭から離れず、何度も投稿を思いとどまりながらも、結局コメントさせていただくことにしました。
「アスペルガー症候群」という診断名に基づいて治療を行うと自費診療になる、ということだと思います。なぜならば厚生労働省にはこの疾患名はリストに登録されていないからです。「自閉症」だったらもちろん大丈夫です。
制度上の問題ですね。
薬物療法の場合も病名に対して認定されている薬の関係があるので「便宜上の診断名」をカルテに書くのはよくある話です。例えば小児自閉症によく使う「オーラップ」は自閉症に対して使えることになっていますが、同様によく使われている「ドパール」(これはL-dopaというドーパミンの前駆体です)はパーキンソンなどの小脳疾患に対する認定薬なので、ドクターによっては「パーキンソン」という診断名をカルテに書いていることがあります。そうでないと監査が入った時に保険料の不正徴収とみなされて保険料の返還といった処分がされる恐れがあるからです。
>その理由は、やはり費用の面が気になったからです。
>もし概算でも費用がどのくらいかかるのかが解れば、私の場合
>●平衡感覚が悪いために転倒事故が多いので、股関節へのダメージが心配だが、股関節の手術の費用とASの保険外診療にかかる費用を比較すると、私の場合は変形性股関節が末期なので股関節の治療のほうが高くつく可能性がある。特に今度転倒事故などで股関節にダメージが及ぶと、人工関節での対応は回避できず、しかも転倒事故のリスクは自骨手術よりも人工関節のほうがはるかに高いといわれている。
>
>●運動神経が破綻しているため、リハビリの進捗が定型発達の患者に比べて悪く、医療機関でリハビリを受けると進捗が悪くなる分、費用が余計にかかる。運動神経の破綻を薬物治療で少しでも改善できれば、リハビリが長引くために発生する医療費を軽減することにも役立つ。
>といった事情があるので、安く上がるほうを選択したいです。
日本では現在のところ混合診療が認められていないため、このケースだと「うつ病」などの便宜上の精神疾患を書いた上で薬物投与という形になるでしょう。どうしても「ASへの治療」にこだわると自費診療になります。そしてそれに関わる診察・薬代なども全て自費になってしまいます。
保険診療だと医療費控除や補助が出るので結局は自費の方が高くなるでしょうね。
ただ平衡感覚がよくなる向精神薬、というのはあまり聞いた事がありません。やはりいぬかいさんも書かれているように、精神科医に相談されるのが一番だと思います。
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