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子供の頃、自分が住んでいた家の近くに国鉄官舎の4階建〜5階建のアパートがありました。
階層ごとに各戸の玄関のドアの色が違っており(1Fは赤、2Fはオレンジ、3Fはブラウン、4Fは青、5Fは青緑)、それがなぜか興味をそそりました。
そのためか、知人もいないアパートにしばしば「侵入」しました。実際にはただ階段を上って下るだけでしたが。
ところが某日、とあるアパートで玄関に近づこうとしただけで、見るからにガキ大将ふうの男の子にいじめられました。中を見ようとしては止められ、逃げようとすれば引き止められる、どうしたらいいのか解らなくなってパニックを起こしました。
他には、病院の診察で待ち時間が長くなると退屈して院内をうろつきまわるといったことがよくありました。このため、入院中もしばしば無断で病棟から姿をくらましたことを咎められたりもしました。
そういえば、私が入院していたある病院では、ふだん患者が出入りしない場所(看護スタッフの独身寮として利用されていた部分)に、どうしても近づけない部分がありました。
階段で、2Fと3Fの間の踊り場にある照明器具の表示が、「4←→5」となっている場所がありましたが、実際の階層と違う表示が、何となく「オレが近づいてはいけない場所」を暗示しているような気がしました。
同じ階段では1Fと2Fの間の踊り場でも、階層表示「1←→2」の字体がやけに不気味に感じられるものでしたので、さすがに「B1←→1」の踊り場にはまったく近づけませんでした。
30年以上経った今でも夢の中に出てきますが、結構怖い夢が多いです。
あとで聞いた話だと、この「間違った階層表示が放置されていた」階段の先にあった看護スタッフの独身寮には、医療事故で亡くなった患者さんにまつわる怪談話があったとか…。
季節外れの怪談(階段)話で失礼しました(^^;)
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