|
お返事を下さってありがとうございます。
> ところで、文章を読むかぎり、児童期の様子はアスペルガー症候群の可能性が極めて高いと思われます。私の子を診てもらっている大学の先生は、アスペルガー症候群はDSM-IVを満たせばそう判定していいと言っておられます。アスペルガー症候群は、精神科の医師も知らないので、医師たちは、かなり重い自閉症と考えているが、それは違うという見解を示しておられます。私の子は、心理検査も受けず、行動特性とノートから「高機能広汎性発達障害」すなわちアスペルガー症候群の確定診断を受けました。
やはり病院を選ばなくてはいけないのですね。
子どもの方の関係から大学病院を紹介してもらったりもしたんですが、児童相談所もそうだったですが、待機している人数があまりに多く予約が何ヶ月先にもなるそうで、そして再度の診察は又ずっと先というのを聞いて気力はもちろん体力的にも疲れていたので「もういいや」となってしまい受診しないままになっています。
> 職場では、教育現場の最前線で、管理職にも頼りにされて活動中のバリバリの教師です。しかし、自分では、さほど自己肯定感を感じられません。自己肯定できる大脳の中枢が機能していないといった方がいいかもしれません。
しっかりした立場におられるのですね。
私は今は主婦ですが、独身時代は今で言うフリーターでした。アルバイトと派遣社員ばかりで。私などは(私が思うところの)しっかりした職業、先生や看護師、そういうものには天地がひっくり返ってもなれないなと昔から思っています。
> 私の学童期は、かなり重いアスペルガー症候群であったかと推察しています。しかし、家庭環境が極めて恵まれていました。
私も違和感を感じていたにもかかわらず、恵まれていたなと思っています。
私の場合は祖父が理屈ぬきに可愛がってくれました。ちびまる子ちゃんのおじいちゃんみたいな人でした。私のことを「ヘンな子」と言わない唯一の人で、癇癪を起こしている時でさえ「そうかそうか」と穏やかに言うだけだし、しょっちゅう褒めてくれてもいました。
祖父は私が結婚する頃まで存命でしたが、祖父がいてくれたお陰で「ヘンな子」が特別おかしくなったりもせずにいられたような気がしています。
> 私は、はじめ、今の自分の原因は、祖母の過保護が原因だと誤解しておりました。しかし自分がアスペルガー症候群であったことを認識してから次第に考え方が変わってきました。
アイデンティティというのは単に自分が安心できるからというのもありますが周りの人への捉え方が違ってくるのでしょうね。
> とにかく「自分の不思議」はアスペルガー症候群で、すべて解決がつきます。
私もそこに着地?したい気持ちです。
でも今は迷宮の中にでもいるような気分です。
アルペルガーについて読んでいると「そうそう、そうなんだ」と思う反面、余計に分からなくなってくるんです。
「人の目を見られない」ということ、私は10才くらいから強い近眼というのもあるのですが、話すときに相手の顔を見るどころか相手の顔や目が意識にあった覚えがないんです。
大人になってから「目を見て話すことが大事」というのを何かで読んで初めて人の顔や目を意識し始めたような状態です。
人が怖くて見られないとかではなくそこへさえも行っていない、意識することさえない、というのはどういうことだろう??とか。
他にも自分の味わっている感覚的なことも他の人たち皆も同じだと思い込んでいるところがいまだにあって「自分が普通」と思えてならないので「普通」と「変」の区別がつきません。
自閉傾向のある人たちは人から「変」と言われる以外に自分は普通ではないと自分で実感できるものなのでしょうか。
これも分かりません。
以前自閉症など自分とは縁のないものと思っていた頃読んだ『自閉症だった私へ』の感想は「おもしろくも何ともない、なんでこんな取立てて言うことでもない普通のことが本になるの?」でした。
それから私は子どもの頃ボタンというものにとてつもない魅力を感じていたのですが、つい最近まで「子どもは皆ボタンが好きな時期があるもの」と理屈を通り越して思い込んでいて、子どもが生まれてから我が子のためにとボタン集めに精を出しました。
1才になる前から地図帳を与えたりもしました。
玩具屋へ行くと子ども(女です)をボーイズコーナーへ引っ張って行って怪獣やプラモの前で「こっちで好きなもの選んでいいんだよ、女の子向けでなくてもお母さんは買ってあげるから」なんて言っていました。
全部自分の感覚=子どもは皆そう、とつい最近まで思い込んでいたんです。
ここまでに書いたことは「自分の方が普通でない」と分かりましたが、いまでも他の事では分からないことだらけです。
一つ一つ他の人はどうなのか聞いてみないことには自分の「ヘンさ」が分かりません。
昨日も夫のハンカチにアイロンをあてていた時のことなんですが、男物のハンカチはチェックやストライプで色の濃いものが多いので油断すると一瞬のうちに眩暈と吐き気に襲われるので目をそらしながらいつも注意するのですが、これも誰も同じだと思っていたので「これは普通ではないことなのか??」とふと思ったりしました。
私はアスペルガーであるかも知れないし、そうでない何かかも知れない(軽いてんかんの可能性はある、と精神科医には言われましたので)、
とにかく今は皆さんのお話など読ませてもらって「打破」出来る方向へ進みたいです。
アスペルガーというものを知って、自分がこれまで感じていたことや考えとして持っていたものが覆されるような、アイデンティティが逆にぐらついてくるような感覚にとらわれるようになってきたような気がしています。
|
|