|
▼クローバーさん:
初めまして。
自閉圏の子供が二人います。
長男は、知能が高く今のところ言語能力も全く不自由しておりません。
自閉圏の子供に見られがちの、文章読解力のにぶさみたいなものもさほどではなく、数字や記号が得意であることはもちろん、文章題も苦手とはしておりません。
また、友達を好み、普通に友達の家へ行ったり、家に友達を呼んだり。
少人数であるなら、トラブルはあまり見られず楽しめる子なのです。
こんな子ですから、療育所探しは難航しました。
どこの療育先、医療機関も軽度の子はあとまわしなので、
「学力に問題がなくて、友達と遊べるのならなんの問題があるのですか?」
と、言われ、療育機関を求めて途方に暮れました。
実際、少人数では問題はないものの、集団生活となると不都合を起こしているのです。
列を乱さず歩けない。
だまって授業を受けられない。
ちょっとしたことで、カッとなっておおごとのケンカをする。
パニックは派手で、暴れるし、自傷は起こす。
療育先がなかったので、私のしたことは、やはりこうしてサイトめぐりをして、あちらこちらの意見を聞くことでした。
療育先が見つかった今、ホッと一息ついてますが、見つかるまでの間は、家庭で自己流の療育をとるしかありませんでした。
学校と連携をとり、問題を起こすたびに出向き、どうしたらいいか学校側と頭をつきあわせながら悩み、今にいたります。
療育の基本は家庭です。
子供はほとんど、学校(または幼稚園等)と家庭にいる。
こどもが、実は理解できているようで理解できていなかったことに気づいてあげる。
不得手な部分に気づき、どう工夫したら得手になるか、考えてあげる。
そして、母親はうろたえず、どっかりと安心基地でいてあげる。
これだけでも、だいぶ違います。
療育先もさまざまです。
私の友人の話を聞くと、「ホコリがあちこちに見える汚いとこで、子供と遊んでるだけ、あんなので療育になってるのかわからない。幼稚園の方がマシ」
と、おっしゃる方もおられます。
確かに、専門家が少ない。また、専門家と呼べる専門家も少ない。
専門家に疑問を持ちたくなるのも理解できます。
下手な専門家より、親の方が詳しくなりましたよ…。
ですから、問題はクローバーさんの周辺にある専門施設が、整ってるか否か、なのです。
いい専門家に恵まれればこの上ないし。
ろくな専門家がいなければ、理解のある幼稚園や学校、そして家庭で育むことも療育なのです。(その点では、我が家は学校側の理解にめぐまれました)
子供にとって、どちらが適してるのか、見極めるのも親の仕事です。
クローバーさんが、お近くの療育施設に疑問を持てば、家庭での療育を徹底すればいいのです。
また、自閉症児を描いた漫画
原案/脇坂友美 画/さがわれん「はだしの天使」 ぶんか社
でも、療育施設よりスイミングの方が子供の生き生きとした顔が見られ、療育施設に疑問を持った母親の姿がラストの方で描かれております(まだ連載中らしいです)
お子さんにとって、いい方向に向かいますように。
|
|