|
▼Camei Gacktさん:
>12/3(金)本日 15:45〜15:52 NHK総合 お元気ですか日本
> 列島 なるほどニュースQ&A
> 『発達障害者支援法』放送予定!!
はじめまして、ジョンと申します。同じ投稿ですみません。
どうも厚労省は、ハイジャック殺人事件、体験殺人事件などが続発した
ころから「発達障害者支援法」の準備にとりかかったと思われます。
というのは、駿ちゃん殺人事件の時に、鴻池大臣が、殺人犯人の親は
「市中引き回しの上、獄門さらし首」ととんちんかんなことを言って
いる時に、小泉首相は「こういう問題はしっかり対応しなければ
ならない。しっかり対策するように指示しているところ」のような
発言をしています。これが昨年のことです。このころには、既に法案の
ほとんどができていたと考えられます。そして、今年になって、法案が
上程されましたが、与野党のごたごたで、今国会に審議が延期されました。
現在、衆議院を通過して、参議院です。
その間、厚労省の担当者は、LD学会やアトウッドの講演会に参加を
計画していたようですが、なかなかうまく行っていないようです(あちら
こちらのサイトの情報を総合すると)。
法案の内容を見ると、
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g16101013.htm
「発達障害を早期に発見し、途中略、学校教育における発達障害者への支援、
発達障害者の就労の支援」と早期発見と支援がセットになっています。
この早期発見が支援のためなのか、犯罪防止なのかはっきりしません。
衆議院委員会の民主党の質問と厚労省のやりとりを見ると、「1歳児検診、
3歳児検診で親が子供に疑問を待ったが、医師は見逃した。」とあり、
必ずしも、早期発見によって、支援を行う姿勢は感じられません。
ただ、専門の医師が不足しており、質疑応答で、専門医を1000人まで
増やすと返答していたので、現在よりは、状況は良くなると思います。
厚労省が本当のところは、どちらに主眼をおいているのか、窺い知れない
のが実情です。どちらもありと考えておいた方がいいと思います。
ただ、「発達障害者の就労の支援」があるところは評価できると思います。
発達障害に詳しい掲示板の閲覧者は問題ないとしても、一般者にとっては、
発達障害も精神障害も区別がつかない状況だと思います。
最近、私は、ショッキングな体験をしています。
アスペルガー者に対して、人格が多数あると
信じている一般者が、アスペルガー者を
「24人のビリー・ミリガン」と称していることに
驚きを感じました。
「24人のビリー・ミリガン」とは、1977年に逮捕された
連続強姦殺人犯人のことであり、人格が24あったと
言われています。ここで、人格とは、それぞれ独立した
人格であって、一般に使われている「お酒を飲むと
人格が変わる」という俗語ではなく、医学用語です。
多重人格の多くは、幼小期の性的虐待から生まれます。
日本の一般の精神科医にとって多重人格(MPD)という診断名を
聞くようになったのは、DSM-III(1980)でこの疾患が取り上げられて
からです。この診断名はDSM-IV(1994)では、解離性同一性障害
(DID)と名称変更されました。この変更は、多重人格の「分身」の
それぞれが「人格」としての統合性を持っているとはいえず、
中には人格の断片に近い状態もあるという観察と認識によります。
一方、ICD-10(国際疾病分類)では、多重人格障害(MPD)が
使われています。
すなわち、アスペルガー者がパニックに陥った場合に見られる内容と
多重人格は別の概念です。宮崎●が二重人格と言われています。
つまり、一般者には、アスペルガーも多重人格も同じに見える訳で、
現在、参議院で審議されている「発達障害者支援法」が可決、施行
された場合には、一般者は、発達障害も精神障害も区別がつかない
状態から、法律が実施されるという恐ろしいことが起きるということです。
一般者にとっては、アスペルガー=犯罪者であり、
一般者にとっては、「アスペルガーじゃない」=「犯罪者じゃない」
という思考パターンが定着していることの現れだと思います。
これは、主に報道を通じて、一般者に伝達される情報を常に監視し、
もし、「アスペルガー=犯罪者」あるいは「発達障害も精神障害も
区別がつかない」内容であれば、「アスペルガー者を「24人のビリー・
ミリガン」と同一視してはならない」と、誤った情報に対して警告を発して、
誤情報を、駆逐しなければならない、ということだと思います。
|
|