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職員会で、アスペルガー障害の子について、リストアップし、今後のケアの必要性を提案しました。全校で15名ほどに上ります。アスペルガー症候群の子はそのうちの2名です。会終了後、ある女性教諭が私に近づいてきた。
彼女曰く「うちの学級のこの子は、アスペルガー障害じゃない。」彼は、知的レベルはクラストップ。頭がよいので、たぶんその女性教諭のお気に入りなのでしょう。ですから、担任の下ではいい子にしているわけです。それはそれでよいケアなのです。しかし、私の判定では100点満点のアスペルガー障害の子なのです。若い女の先生には、一方的に話しかけて、活動のじゃまをしたり、多動傾向があったり、活動にまとまりがなかったりするなどアスペルガータイプの子であることには間違いがないのです。今後のケアのために、よかれと思ってしたことが裏目に出てしまいました。
その女性教諭の心の裏が見えました。「アスペルガー障害」への偏見です。口には出さないものの「障害者扱いするな。」ということです。でも彼はアスペルガー障害の子に違いはないのが現実なのです。知的レベルの高い彼は、担任のお気に入りで、女性教諭のとった行動は、私が彼をアスペルガー障害と判定したことに対する抵抗でしょう。
女性教諭のほんのごく一部ですが、知的レベルの高い子をかわいがる傾向が強い人がいます。また、知的レベルの高い子がクラスにいることを自慢する教諭もいます。このやりとりの中で、私は愕然としました。今までアスペルガー障害に対して理解があると思っていた先生に裏切られた。しょせん口先だけの理解にすぎないことがよく分かりました。特に小学校の先生にこういうのは多いですね。人間が信用できなくなりました。
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