|
▼さかなさん:
>はじめまして。私は、24歳のアスペルガーです。
>昨年末にようやくアスペルガーであることを診断されました。
>自分が普通の人と違うことは以前から感じていたので、精神科を何件か回ったこともあります。ですが、私の悩みを誰にでもあることだからと、一蹴されてしまい、精神科を信じられなくなりました。
はじめまして、私も長年精神科で薬の処方だけされてきました。結局、
今年にはいって「アスペルガー」の診断を受けました。
私自身にも発達障害の子供がいます。先ず、親の立場という観点から説明
しますと(もちろん、私の個人的な感情です)
「何がどうであろうと、障害を持つ子供を生んだ責任」というものに苦しめ
られてしまいます。自分自身が自閉圏の人間なのに、それでも随分自責
しました。
さかなさんが現在、24歳という事は、御両親は50代以上の年齢ですよね。
成人され、就職されているあなたを、アスペルガーだと認識するのは難しい
ことかも知れません。御両親や、御家族にしますと
「今さらそんな事が判ったから、どうなんだ?」や、
「家族から障害者が出たと認めろというのか?」等と、いう気持ちが大きい
と思います。(もちろん、私自身には偏見はありません。当事者ですし。)
家族同士ですと、甘えもあり、長年積み重なった感情に左右
される事も多いはずですので、理解も難しい話かも知れません。
実情の把握はしておりませんが、成人の発達障害者の多くは家族の無理解に
苦しんでいると思います。自分自身の話を少ししますと
「お前は狂っている。お前は賢気狂いだ。」と言われて育ったので、成人
してから家族とは会っていません。
それから、当事者としての意見を書きます。
さかなさん自身、診断を受けたばかりで、まだ戸惑っていらっしゃる部分も
あると思います。自分の内面の苦しさというものは、たとえ家族であっても
なかなか理解できるものではありませんし、背負えるものでもないと、
私は思っています。もちろん、「どう背負っていけばいいか」くらいの
理解と助けならば、家族や友人でもある程度の指針にはなってもらえます。
友人の場合は、家族並みの信頼関係は必要ですが。
自分自身、自閉症関係の勉強をはじめた頃は
「わーっ。私のことが書いてあるっ!!!」と、いう感覚のショックを
受けました。知れば知る程、驚いてとまどいました。
>そこで、交差点に差し掛かったら、直進のときでも、「真っ直ぐ行け」と言って欲しい、と言いました。精神的に怖いのだと説明しましたが、「何でわからないんだ、何も言わなかったら真っ直ぐ行けばいいだけだろう」とわかろうとしてくれません。母も私に対して「それじゃ運転なんかできないじゃない」と、見当違いなことを言います。
これは、よくわかります。私は車の運転が苦手なんですが、どうしても友人と
一緒に同行しないといけない場合があります。友人がお酒を飲むので代わりに
運転します。あまり叱られませんが、友人が私の扱いに慣れてしまっている
ので、「まーっすぐ。まーっすぐ。あ。そこで右車線に入って、ウィンカー
出して、後方確認、今だっ。はいれっ。」みたいなナビがつきます。
(正直、運転している意味はないんですけど…。)
何故、運転の話しを書いたか?と、いいますと、当事者同士や理解者ならば
全部符号することはなくとも、「少しは同調できる場合がある」と、いう
ことをいいたかったからです。
さかなさんの地元に、どこか支援団体や、発達障害のサークルなど
ありませんか?お話をしたりするだけでも随分と救われると思います。
>実際その通りでした、アスペルガーのことを知り、今まで説教されていたことが私にとって何の意味もなかったことがわかりました。今までの説教は的外れで無意味だったと面と向かって言うと見捨てられそうで怖いのです。
すべてにおいて、「無意味な事」と、いうものはないと思います。
どうしても、出来ない事や無理な事はありますが、「出来るかどうか?」の
選択肢も捨ててしまうおそれがあるからです。
>長々と書いてしまって申し訳ありません。
>この気持ちをどこにも出せないことが、本当に辛いです。
>せめて、誰かに私の思いを知ってもらいたいと思いました。
御家族の理解には時間がかかると思いますので、とりあえず、それに集中
しない方向で生活されてはどうでしょうか?同居している家族の場合は
「辛い、辛い」のシンパシーを全員が感じ取り、関係が悪化するときも
あると思いますので。
どうか、心、穏やかにお過ごし下さい。
|
|