アスペルガーの館の掲示板

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[#146] Re:アスペルガーの告知について
 マキナ  - 04/8/22(日) 17:25 -

引用なし
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   ▼エアっちさん:
>はじめまして、エアっちと申します。
>29歳、求職中の男性です。
>アスペルガーであることを受け入れることについてお聞きしたいです。
はじめまして、マキナと申します。

現在、混乱されておられているようですので、少しずつ整理してみましょうね。
説明も含まれていますので、長文になりますがおつき合いください。

先ず、「医師にも色々な方がいる」という事です。私自身は子供の頃は
自閉症の症状が強かったようなのですが、親に放任された為に、自覚が出た
年齢になって自分で勉強をしていって精神科を20年ほどあちこちいって
ようやく「小児自閉症だったようだが、現在はアスペルガーですね。」
といった診断を受けました。カルテには記載されていますが、医師は私には
「病気」「自閉」などの言葉を使いません。「傾向」だというスタンスから
みたいです。完全治癒ができないからだそうです。

私は身体的にも色んな病気がありますので、内科病院も実に色んな所に行き
手術を受けたり、多くの医師に会いました。多くの医師が「治療」を考えて
処置してくれましたし、薬の副作用なども軽減するように努力してくれました。
でも、中にはデータが欲しかった、経験が欲しかった為に、治療してくれた
医師と、カルテ記載での主治医が研修医と入れ代わっていたりしました。
手術中に学会の電話をしている医師もいました。とある大学病院の医師は
「あんた、数字的にはもうすぐ死ぬよっ」と、ひどい事をいう人もいました。

それで、私の出した結論なのですが、
「医師にも色々いるので、性質的に合わない場合は病院を変える。」事です。
私の友人の主治医の話では、現在は発達障害専門医は、どこもパンク状態
なので、検査などをまっている間に、発達障害独特の体の不調や不具合を
(もちろん紹介状は必要です)検査してもらって、結果をデータとして
発達障害の専門医にみせて、「外科的処置で軽減する」なり「身体の部分的な
治療」なり「訓練できるものは訓練をする」ように、大人の場合は話し合いを
しながらの治療方法にするのがベスト。らしいです。患者がそれなりの知識を
持つ事で医師も「自分も頑張らないと」と、いう気持ちにもなります。

友人は、医師と気が合わない場合は
「あの医師は、障害者としてはしろーとなんだぜ、へっ。」と、自分を慰める
ようにしているそうです。医師に直接言わない方が良いとは思いますが、
考え方としては「なるほど」と、思います。それでも、友人は支援団体にも
セミナーにも参加して知識を貯え、医師と堂々と渡り合っているようです。

>必死になってアルバイトなどを挑戦していました。
私は若い頃は、「解雇」が、得意技でした。あちこち壁にぶつかっていって
自分がどうしても出来ない事をみつけていきました。現在は自活しています。
挑戦は、必要です。自分から動かないと何もできなくなってしまいます。

>お医者様のスタンスは、「苦しいのはそんなようなもの、お薬でも飲んでおきなさい」
>というものでした。
私の場合は、精神的な問題が、非常に少ないので良いアドバイスは難しいと
思います。言えることは、内面の苦しさを医師はきく余裕がない人が多いと
思います。日記などを書いて、気持ちの整理をする事をお勧めします。

>そうしたら、「あー君ねぇ、そりゃアスペルガーやわ。こういった場面のときにこう対応してしまいません?やっぱりね〜〜 はははははっ」
>みたいな感じで対応されたのです。
これについては、不思議な気持ちです。あなたは成人されていますよね?
成人の診断には非常に時間がかかるらしいので、私の主治医も便宜上診断を
しなければいけなかったので(他の病院で検査する為です)
「アスペルガー症候群、合併」と、書いているだけです。もちろん、私自身が
確定診断は必要ありませんといっている事もありますけれど。これは私の自由
な意志からです。カテゴリーにわけると、自分がそういう態度をとりそうな
気持ちがあるからです。それでも、医師の勧めで医療費控除してもらっています。

>でも最近は「試せる薬もうあらへんしどうしようもないから、しゃあないでぇ」
これについては、私の主治医の考え方で。
「自閉圏の人間に合う薬を探していくのが非常に難しいので、どうしょうも
 ない事について、少しずつ試してみましょう。普通なら合うはずの薬が
 副作用のみになる場合もあります。」という説明を受けたので、普段の自分の
様子を(すぐに忘れるので)日記にして、医師に合う前に箇条書きにして持って
いく癖をつけました。同時に、今迄、自分が精神科医に処方してもらっていた
薬を飲んだ時にどうなったか?も、少しずつ説明していっています。
とはいえ、コミュニケーションに難があるタイプですので、いつも書いたものを
見せたり、読み上げています。もう少し慣れると、医師のお顔拝見できるかも
知れません。(顔、知りたいんです)
エイメン博士の著書によると、「薬は、ひとりひとりにレシピが必要」との事です。

自分でも、薬の勉強をはじめました。難しいですが、結果的に自分の為になると
判断したからです。

最後に、告知の話なのですが、私の主治医の言葉です。
「発達障害は治りません。それでも、加齢で症状は軽減していきます。
 自分がこうだからと諦める人は治療に非協力的ですので、大変です。
 諦めている人に対して、医師は無力です。
 私には現在の医療で出来るようなお手伝いしかできません。それでも
 あなたが、自分がものすごく困っている事について症状を軽減させて
 いきたいと望むのでしたら、私はあなたの言葉を基準にしてお手伝い
 させていただきます。ここに通うのはあなたの自由です。成人の方に
 対しては、このようにしか説明できません。」

この言葉をきき、私は「助けてもらおう」という気持ちはなくなりました。
告知は、時には重く私の精神にのしかかりましたが、それまでのわけの
わからないパニック発作や周期的な鬱や、人と同調できない自分の
「どうしても自己価値が低くなる」という気持ちからは、解放されました。

気持ち、整理して、穏やかにお過ごしください。
1 hits

[#139] アスペルガーの告知について エアっち 04/8/21(土) 10:57
[#146] Re:アスペルガーの告知について マキナ 04/8/22(日) 17:25
[#169] アスペルガーの告知について エアっち 04/8/28(土) 21:25

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