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自称 アスペルガー症候群の「世にも奇妙な者です。」普通の社会生活を送っています。下記はかかり付けの医師に今まで、どうしても話せなかった私のつらい過去の話です。今度告白することにし、事前に医師のもとへ送った内容そのままのものです。
いつもお世話になります。この夏に、休暇を利用して過去の話を聞いてもらおうと思っておりましたが、いつも患者さんが多く、話をすると緊張する性格もあり、どうしても聞いてもらいたい部分を聞いてもらえず、あせって詳しい話をできずに終わってしまいました。まだお話していない部分がありますので、おおまかな内容を事前にお伝えしておきます。
【息子が成長し、第二次性徴を迎えるようになりましたが、その体の変化を直視できません。】
下記が私の過去のトラウマになったことや今の心の障害の原因と考えています。
１、父から受けた影響
・小６から中学にかけて「性器の発毛の有無」を冗談であったのだろうが、再三聞 かれました。それがとてもいやで、私の頭の中では「性的虐待」という形で残っ てしまいました。その影響からか、いまだに両親や、兄弟には、自分が風呂に入 る姿下着姿さえ見られることはできません。また、子どもが、最近第二次性徴を 迎え始めました。風呂に一緒に入り、面倒を見ているのですが、第二次性徴の特 徴である性器の発毛など、直視できないのです。
・高校生になったばかりの頃、風呂場でオナニーをしていることがなぜか知られて しまい、父からひどく注意を受けました。また、そのことを母親と話しているの を聞き、強い精神的苦痛を受けました。
・４〜５歳の頃、たまたま夜目が覚めて、両親の性交の場面を見てしまいました。 当時は何か分かりませんでしたが、その当時とてもショックを受けました。
・父が母に対して、わいせつなことを言っている場面を数回目の前にしました。こ れは、中学生の頃なので意味が分かっており、ショックでした。
・激しいチックを再三にわたり、注意を受けました。
・性的に正しいケアを受けられなかったせいか、一時的に高校の頃、男性性器に関 心を抱き、強い同性愛を抱きました。
しかし、これはすぐに消えました。
２、母から受けた影響
・父親の愚痴をいつも聞かされました。
・性的に潔癖な感じを受けました。
・父親と同様にチックを再三にわたり、注意を受けました。
これらの影響からか、息子が成長し、第二次性徴を迎えるようになりましたが、その体の変化を直視することができません。妻からは、アスペルガー症候群の息子への性教育を頼むと言われていますが、今は、とても話す気になれないのです。おそらく時間がたてば、少しは適応していけると思うのですが、限界があると思います。
性的な問題からは、別の内容に移ります。
３、中学校の時期には、いじめを受け、同居の従兄弟がいじめの相手が化けている のではないかという、とんでもない「妄想」が見えました。そして、いじめの相 手に「殺意」を抱き、「方法」まで考えました。幸い、中学を卒業し、バラバラ になったため、実行には至りませんでした。
４、大学の時に、自殺未遂を１回しました。理由は、非常に単純なことです。大学 では、今までの弱い心を強くしたいという願いから空手部に入りました。しか
し、厳しい練習についていけず、９月にやめることを決意しましたが、誰にも相 談できず、しかも先輩に話せず、死ぬことを決意したのです。今から思えば、単 なるこれだけの理由で死ぬとは、ばかなことを考えたものだと思います。方法
は、最初ガスを袋に詰めて死のうと思いました。怖くて途中でやめました。
次に包帯で首吊りをしました。意識が薄れ、ぐったりなったところで、ひもが切 れ、後方に倒れ、頭を机の角に打って意識を取り戻しました。そこで死ぬのが怖 くなり、自殺をやめました。次の日、一日だけ放浪の旅に出て、翌日からは、普 通の生活をしました。先輩には、アルバイトのためといううその手紙を書き、や めることを伝えました。とうとう直接会って話すことはできませんでした。それ 以後は普通の生活をしました。
ふつうの人なら「死ぬ気になれば何でもできる。」が私にとっては一度自殺を試みたせいか、「つらいことがあれば、死んだほうがまし。」という考えにつながっています。今は、子どものことも心配で、絶対に自殺などしませんが、将来、年をとり、たとえば妻に先立たれた場合など、頼れるものがなくなり、実行してしまうかもしれません。
今のところは、普通の社会参加はできるのですが、家庭内での普通の家族がする普通の会話さえ、できないのが今の現実です。しかし、家族は愛しています。もっと普通の親のように話しかけられるようになりたいと思っています。いろいろな書物も読み、なんとか自己改革を試みているのですが、どれも役には立ちませんでした。過去のことを悔やんでもしかたがないのですが、どうしても過去の呪縛から解き放たれることができません。
これらのことは、この世で、私一人しか知らない、絶対に人に知らせられない秘密としていましたが、私を理解してもらうためには、知っておいてもらわないといけないと思い、告白しました。今の「自己否定」「こだわり」「自信の喪失」に結びついてしまう思考回路に自分では大きく関わっているかと思われます。
以上が医師に伝えた事前のメールです。最後の本音です。
軽い抑うつ状態と診断されています。しかし、前向きに生きる気力がわきません。社会生活もできるので問題はないといわれています。しかし、私の秘密の過去について話す決意をしました。
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