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▼ジョンさん：
丁寧な、心のこもったレスをありがとうございます。
ジョンさんのレスを読んで、「やはりここで相談してみてよかったな」って感じました。
>これは、その女性の方のこれからの人生をすべて引き受けるということでしょうか。
>もしそうではないなら、自分が「アスペルガー」であると告げられた時のことをお考えいただきたいと思います。
>さらに、医師ではないあなたが他人に「アスペルガー」であろうと、何であろうと診断めいた告知をすることは、社会的にあっていいことなのか、疑問はないでしょうか。
はい。ですから最初の私の投稿でも、これは「とてもデリケートな問題だから安易に私が彼女に発言するべきではない」といったこと、「私の素人判断でアスペルガーだと断言はできませんがどうやらそれっぽい感じだ」といったニュアンスのことも書いたつもりだったんですが、文章を長々と書きすぎたせいで、そこらへんが上手く伝わらず、ご不快な思いをさせてしまったのなら申し訳ございません。
>とあるPCインストラクター様が健常者であることのヒロイズムを持っていないことを信じたいと思います。
この「健常者であることのヒロイズム」とご指摘を受けたことに対しては、ちょっと私なりの意見を聞いていただけませんか?(ちょっと話が横道にそれちゃいますが・・・)
世の中にはASに限らず、様々な障害を持った人が沢山いらっしゃいます。
そして、それを支える数多くのボランティアの方々も。
ボランティアをやっている人の側も悩んでいます。
「自分のやっていることはもしかして偽善なのではないか?」と葛藤しています。
実際に健常者が自分の時間やエネルギーや財を割いてボランティアをしても、ボランティアを受ける側の方から「そうやってしてくれるのは有難いけれど、所詮健常者のあなたには私達の気持ちは解らないでしょう」と言われてしまい、ボランティアの方の方が傷つくこともあると思います。
どんなにその障害について勉強しても、どんなに頑張っても、その人の気持ちを完全に理解するのは不可能です。
そして、「その女性のこれからの人生をすべて引き受けるということでしょうか」とご指摘がありましたが、それも不可能です。
何故ならば健常者の私も 生きていく上で色んな悩みを沢山抱えていて、時には「死にたい」と思うほど辛い時だってありますから。
ちなみに私は38歳の主婦。結婚してから10年間子供ができず、去年と今年、やっと妊娠できたと喜んだのも束の間、二度とも流産。私の「死にたい程の苦しみ」とはそういったことです。
これも、普通に子供ができた人には理解し難いことだと思います。
一見「健常者」に見える人の中にも不妊で悩んでいる人、大切な子供を交通事故で失った人、人の悩みは様々で、障害者と同じように皆心の痛み抱えて生きています。
そんな風に自分自身が苦しい時にまで、自分のパワーを他の誰かのために使うことはできません。
彼女からの相談のメールも流産した後の数週間はお返事書けませんでした。
「自己を犠牲にしてでも彼女の全てを支える」・・・なんてのは、それこそ嘘であり「偽善」とか「ヒロイズム」なのでは?
それと、ボランティア活動している方以外にも、心の中で「誰かのために何か力になってあげたい」って思っている「ボランティア予備軍」みたいな方、沢山います。そういう人間の障壁になっているのは「それをすることによって、偽善者と言われるのでは?」という心の葛藤です。
私は「事なかれ主義」っていうのが大嫌いな性分なので、そういった葛藤が自分の中にあって、悩みつつも「偽善と言われたっていいじゃない?世の中に助けを必要としてる人がいるのなら、何と言われようと自分のできる範囲でできることをすればいいじゃない?」って思っています。
これは健常者の友達同士の助け合いだって同じことだと思うんです。
「自分にゆとりのある時に、誰かを助ければいい。自分が辛いときには誰かゆとりのある友達に元気をもらえばいい」って思っています。
その「助け合い」の気持ちが、「健常者だから」とか「障害者だから」とかそういうの言葉で仕切っちゃってるせいで変に「上下関係」みたいな響きになってしまう気がします。
今回、彼女に対して「私のできる何かをしてあげたい」と思ったのは、私が健常者の友達が悩んでいた時に相談に乗ったりするのと同じような気持ちからです。
但し、健常者の友達の悩みと違って、障害者への手助けというのは、その人のプライドや、心の問題、身体の問題、色んなことをちゃんと勉強し、「傷つけないようにしなきゃ」と色々気配りが必要な、「パワーのいることだ」と思っております。
その「パワーのいること」悪い言い方に変えると「面倒なこと」にわざわざ手を出したがるのは、ある意味私自身の心の問題「自分の存在意義を感じたい」といった身勝手な事情かもしれませんね。
ん〜・・・ これってやっぱり「偽善」かな?「ヒロイズム」かな?
でも、そういうのってダメですか? いけないことですか?
「誰かが自分を必要としてくれてる」→「だから手をさしのべる」→「喜ばれる」→「うれしい」→「私も生きてて良かった」
人間は係わり合い、ぶつかりあいながら「自分の存在意義」確認しあって生きている生き物じゃないかしら?
障害者の方が求めているのは、健常者との対等な「共存社会」ではないのでしょうか?
理想論かもしれませんが障害者も健常者も、「対等にぶつかりあって助けあえる、そういう社会にしていけたら」と思う、そんな気持ちを伝えて大きな動きにしていけたらいいんだけどなって思うんです。
そもそも「ボランティア」って言葉が「支援してあげてる」「支援してもらってる」的な上下関係めいた響きを含んでるのがよくないですよね。
でも、やっぱり 世の中にボランティアさんは必要でしょ?
ボランティア予備軍も みーんな、「偽善と呼ばれるのでは?」と恐れることなく友達同士が助けあうのと同じように「普通のこととして」誰かに手を差し伸べ易い社会になればいいな〜
そんな風に思っているわけです。
さて、本題に戻りたいと思います。
>私は、アスペルガーであることを医師が宣告する時に言われた言葉があります。
>「あなたはこれまで、自分のことについて、診断を受けることなく、
>これまで生きて来ました。これまでに既に、生きる術は身につけている訳です。
〜中略〜
>す。」医師は最後まで、「障害」という言葉を使うことに気を使っていました。
>おそらく、その女性の方は、２８年間生きて来た間に身につけた生きる術を
>もっていると思います。その方は、自分の人生を自分で切り開く権利と義務を
>持っています。アドバイスは別として、その方の生き方にダメージを与える
>権利は誰も持っていません。人は人を裁くことはできないからです。
おっしゃること、よく解ります。
だからこそ私は真剣に悩んでここの掲示板に相談に来たのですから。
>それでは、とあるPCインストラクター様が可能な方法は何があげられるでしょうか。ここからが意見の分かれるところだと思います。アスペルガーの場合は、こだわりがあるところから、「規則をよく守る」と言われることがあります。上級コースではインターネットにおけるネチケットもカリキュラムに入れていただいて、周知していただくと、徐々に社会に適応できるかもしれません。
そこなんですが・・・
一般的な「ネチケット」は一通り彼女に説明しております。
「タグでの画像の直貼りはいけない」といったような内容から「相手を非難中傷するような書込みは慎むべき」なんて内容まで。
でも彼女が起こすトラブルはそういうのと違うのです。
「悪口を言っている」わけではないけれど「相手を不快にさせる発言」ってありますよね?
例えば、全然知らない人の掲示板に行って突然その人の書いた文章の漢字の間違いを指摘する書込みをした後、「お返事はいりません」って書いたりします。
彼女の立場からすると、その「お返事はいりません」っていうのは、「わざわざ返事を書いていただくほどのことではないから」と悪気は全然ないのですが、書き込まれた側としては、自分の間違いを全然知らないひとに突然指摘され、あげくに「返事はいらない」って言いっ放しの態度は「喧嘩売ってるの?この人いったい何考えてるの?私をバカにしてるの?」って見えるんです。
だから、嫌味をチラッと覗かせた「わざわざご指摘ありがとうございました」って返事がくるんだけれど、彼女はそれを字面そのままに「喜んでくれた」って受け取ってしまうのですよね。
そんなことを繰り返すうちに、うんざりした相手から「もう私の部屋に書込みにこないで」と言われたり、着信拒否されたり、管理人に「荒らし」扱いで通報されたり。
どんなにネチケットを勉強しても、毎回パターンが違うから、全部のパターンを想定して具体例をあげて「これはダメでこういうのは良い」って説明しきれるものではないと思うし、そこは私の専門外ですよね。
ASのHPを色々覗いているうちに、そういう方たちが社会的に生き易くするためのトレーニングがあるというのを知りました。
「ぱどタウンを辞めたくない」と思う彼女が、皆に嫌がられて傷つくことなく、会話のやりとりを楽しむためには、そういった専門のトレーニングを受けてからでなきゃ無理なんじゃないか・・・と思うのです。
>さらに、悪役を買っていただいて、これまでに、述べたことを念頭に、さりげなく、精神科、あるいは、カウンセリングの受診をうながすという方法もあるかもしれません。
私は本当は、彼女に「似たような悩みを抱えた人のホームページがあるよ」って、彼女の悩みを本当の意味で理解しあえるASの方たちの掲示板に誘ってあげたいのです。でもここにしてもよそにしてもタイトルに「ASの人の掲示板」ってありますよね。これってどうなのかな?
「似たような悩みを抱えた人の」と言って誘って連れてきても、ここに連れてきたら「あなたはASなんじゃない?」って言っちゃってるのと同じ?
それともそうやってぼかした表現で誘って、彼女自身に「あれ?私もそうなのかな?
診察受けに行ってみたほうがいいのかな?」って病院に行くことを仕向けるっていうのアリですか? タブーですか?
「さりげなく診察にいくことを促す」って本当に難しいな〜
ここの掲示板のログで、ASの方々同士の会話のやりとりの過去ログを拝読させていただいたら、「ああ、彼女もここに来たら"自分と同じ感性を持った仲間がいる"って安心できるんじゃないかな」って思ったんですが・・・
所詮私は素人ですから、彼女がもしまだカウンセリングとか受けたことがないのなら、まずは一度 そういうのを受けてみたらどうかって思います。
ただ、どう促すのがいいか・・・ そこが本当に難しいところです。
それと、精神科や心療内科(?)みたいなところでも、まだASの治療やカウンセリングが受けられる機関はそう多くないってどこかで読んだのですが、どうなんでしょう?
私と彼女が住んでいるのは奈良なのですが、奈良や大阪で良い病院をご存知の方いらっしゃらないかしら?
>私が言えることは最大限この程度です。
本当に、貴重な時間を割いての書込みありがとうございました。
お返事がいただけたの、とても嬉しかったです。
>きっと別の意見の方もいるのではないかと思います。とあるPCインストラクター様が善意の方だと思って投稿します。よろしくお願いいたします。
自分では「善意の人」のつもりだけれど、人からはどう見えるかは解りません。
でも、面白半分や好奇心でASの方たちを傷つけようと思ってしていることではないのはご理解いただけたらありがたいです。
本当に、レス、ありがとうございました。
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