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▼ハム吾朗さんこんにちは。
車の免許取得は筆記試験をクリアするだけでは合格点とは言えません。なぜなら車の運転には筆記以上に実技の方ではそれこそ多面的な能力が要求されるからです。実際教習所へいって運転を習ってみると自分の能力の凸凹が露骨に面白い様に現れます。かくいう私の場合、試験には強いので筆記の方は何の問題もなくクリアでしたが、ワーキングメモリが弱いので運転の際には注意力の分散が出来ません。前方向に意識を囚われると、車の後ろだとか横だとかいった他の状況確認が抜けて仕舞うのです。こんな状況で仮にまぐれで免許証とれてもその内人をひき殺すなと思い、免許取得は断念しました。車の免許で就職が有利になるだとか移動の便が良くなるとか言うことよりも自分や人に怪我をさせない事の方が重要だと価値の優先順位を付けたからです。やっぱりこの場合も凹の部分は凸で補う事が出来るという上手い話にはならないのでこの判断は正しかったと思います。
しかしこの判断も結局は「事後判断」でした。車に乗ってみて初めて車は自分には向いていないと後になって自覚したからです。もし教習所に行く前に自分の発達障害を知っていたなら、担当の先生に私が車の運転をする際に問題はないか、免許証取得の際に何かしらの困難は予想されないか、といって話を聞き出し、教習所に通うか否かの「事前判断」の材料とする事も出来た筈なのです。事後判断するのと事前判断するのでは自分の生活設計に与える影響は変わってくるし、何よりも後者の方がずっと自分のメンタリティを維持しやすいです。心構えも出来るし、何よりも問題点について予め対策を練っておく事が生活していく上では一番ベストな状態だからです。
ハム吾郎さんの立てられたこの種のトピは私が答えるよりも発達障害の専門医のいる相談機関で訊ねられた方がずっと正確なアドバイスが返ってくると思います。文面のやりとりだけでは正確な事は何も分からないので。
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